とある晴れた日曜日、大分県大分市「塚野鉱泉」の共同風呂を利用しました。私は朝風呂として頻繁に利用しています。朝は6時から入浴が可能です。
(2021年1月現在、午後からのみの営業に変わっています)
私の自宅からは自動車で約15分、料金は200円と立地も料金もGOOD!私のお気に入り温泉です。
塚野鉱泉は特に「飲泉」として有名です。消化器官の不調に驚くほどの効果を発揮するのです。便秘の方は是非飲んで下さい。ビックリします。
泉質は「含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉」、泉温は15.7℃です。三大希少泉質と言われる「二酸化炭素泉」が含まれています。25℃以下なので「温泉」ではなく「冷鉱泉」という表記です。
塚野鉱泉のメインは「飲用」ですが、120年程前より湯に浸かることも可能になったとのことです。浴室前に料金BOXが設置されていますが、料金は山水荘のフロントで支払っても問題ありません。浴室棟には温泉分析表を看板にしたものが掲げられており、その両脇に男女別の入口を開け、暖簾をくぐりながら入室するとすぐに脱衣室となります。その奥が浴室です。
浴槽には土っぽい色の温泉がたっぷりと満たされています。ちなみに温泉は加温しています。よって炭酸は温めると抜けてしまうように、二酸化炭素泉の効果はあまり期待はできないでしょう。(微量には効果はあると思いますが。)代わりに塩化物泉は加温に強く、特に存在が大きく感じます。
逸る気持ちを抑えつつ、いざ入浴。湯に浸かりながら顔を洗うと、唇に強い塩分を感じます。新鮮な温泉を湯口から直接桶に採取すると桶の中で成分が舞い、オレンジと白が混ざり合っています。成分が濃い!湯の中では、ざらざらと砂の様なものを感じますが、これは成分の結晶です。
最新(平成25年)の温泉分析表を確認すると溶存物質量(ガス成分を除く)は10,013mgと記載されています。一般的な入浴剤を約150mgと仮定すると、約67倍の濃さだということが確認できます。(※入浴剤の数値は種類や条件により異なります。)
炭酸水素塩泉は美肌効果があり、塩化物泉特有の保温保湿効果で身体を優しく保湿します。炭酸水素塩泉と塩化物泉の組み合わせは、「美肌」を「保湿」する作用がある為、とても嬉しい組み合わせです。
塚野鉱泉を管理している旅館「山水荘」では、湯治目的の方も多く宿泊します。特効薬などがない時代は、湯治客は塚野鉱泉の周囲の宿に1週間近く宿泊し、身体の内と外から身体を癒していたそうです。周囲に何もない緑豊かな立地は、日常から離れ心を洗う場所としてもお勧めできます。その様な塚野鉱泉は、大分市内の最寄ICからも約15分で辿り着けます。
「たびねす」でも書きました。同じような文章ですが、こちらは飲泉をメインに書いています。 是非ご参照下さい。
概要
施設名:塚野鉱泉 共同風呂
pH値:6.2
メタケイ酸:111mg
▽泉質はコチラ
2017.09入浴