2018.10.10作成
2018.03.30更新
ご紹介した温泉の補足になるように、泉質について記載します。
塩化物泉
溶存物質(ガス性のものを除く)が1,000mg/kg以上あり、かつ陰イオンの「塩素イオン」が20ミニバル%以上で、塩化物泉に該当します。
塩化物泉は、ひと昔前は全ての泉質の中で一番多かった温泉です。(発掘技術の向上により単純温泉が一番多くなりました)イメージは「海水を薄くしたもの」という感じです。塩っ気があり無色透明です。よって沿岸地域に多いとのこと。
塩化物泉は肌をコーティングする効果のある温泉です。入浴すると肌に塩が付着し、汗の蒸発を防ぎます。保湿剤の役割がある為、美人の湯に浸かったあとの仕上げにも適しています。海水浴であれば肌がベタつき不快になりますが、塩化物泉は不快にはなりません。心地良い温かみがずっと続きます。
上記より「温まりの湯」「保湿効果の湯」「コーティングの湯」と覚えるとわかりやすいです。塩っ気が殺菌効果により切り傷にも効く為「傷の湯」とも言えます。
泉質別適応症
切り傷、末梢循環障害、冷え性、うつ症状、皮膚乾燥症
飲用の泉質別適応症
萎縮性胃炎、便秘
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塩化物泉に入浴された際は、肌に残る湯の「後味」を味わってみてください。