おんせん県で週末温泉生活

日々の健康は週末の温泉から。「おんせん県おおいた」の温泉は、心と身体をほっこり癒して整えてくれる感謝の湯。

共同風呂の魅力と湯めぐりの方法

最近は子どもが風邪を引いて長引かせていた影響で、一人で温泉を巡っていました。特に私は別府方面へ頻繁に通っており、改めて共同風呂の魅力に引き寄せられています。最近のブログに共同風呂が多いのはその影響です。子ども(3歳児)が一緒の場合は共同風呂はなかなか選べません。慣れた子であれば別かもしれませんが、子どもを連れて行かない理由に熱い湯が多い、他の利用者に迷惑がかかるなどがあります。

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この時期に別府八湯を選ぶ理由

大分県は山が多い

大分県は山が多く、南国にも関わらず山間部は雪が激しく積もります。よって雪道に慣れている方はともかく、慣れていない大分市民は冬に内陸へ行かない方が無難なのです。2〜3年前までは私にも冬タイヤがありました。しかし思わぬ出来事で持っていたタイヤが使えなくなった経緯があり、最近は冬に登山やボードは行わない様にしています。よって冬は別府の温泉が(私にとって)お手頃なのです。

タイヤは買えば良いのですが、「遊びに行く為の冬タイヤ」は私のお小遣いからの出費なのです。はい、完全に私の個人的な都合です。

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(写真は県道11号、冬の牧ノ戸峠)

コーティング効果のある湯が多い

コーティング効果と言えば食塩泉(塩化物泉)です。別府の海側や鉄輪温泉は塩化物泉の割合が多い傾向にあります。湯上り後は身体が熱く、汗が止まりません。帰宅後もポカポカしているケースが多いです。寒い冬には本当に嬉しい現象です。また美肌効果のあるメタケイ酸が多く含まれている温泉が多いことも嬉しいです。
逆に暑い夏は「炭酸水素塩泉」を頻繁に利用しています。炭酸水素塩泉は肌に付着した水分が気化する時に熱を奪う為、清涼感、サッパリ感を感じやすいのです。炭酸水素塩泉で有名な温泉地は大分県では長湯温泉です。よって夏や下山後は長湯温泉を頻繁に利用しています。

 

別府市の共同風呂

主に温泉地に根付いた自宅のお風呂の代わりの温泉の事を指します。地元の方が中心に通っていますが、最近は観光客も利用するようになりました。老朽化が進んでいた建物が多かったため、順次改修を行い現在は多くの施設が真新しい状態になっています。

ほとんどの施設が100~300円以下で利用できます。地元の方は更に割引があります。アメニティは設置されていません。自分で持参する必要があります。そしてもちろん温泉です。源泉かけ流し、もしくは源泉温度が高い為の加水のみ。

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共同風呂の魅力

温泉しかないこと

「浴室のど真ん中にドン!と大きな浴槽がある」という、いたってシンプルな施設が多いです。人間の意識は純粋に湯の質に向きます。また湯しかありませんので自分と向き合い、様々なことを考えます。ゆっくり考えを整理する場としても私は好きです。

 

レトロ感と雰囲気

改修された施設も多いですが、まだまだ年季の入った施設も少なくありません。その様な施設では歴史を感じます。昔も今も変わらない地元に愛されている共同風呂には、その地域の空気が染み付いている様に感じます。その雰囲気の中に溶け込むのが面白いと感じています。

 

裸のコミュニケーション

地元の方は優しい方が多いです。気さくに話しかけてくれたり、その共同風呂の決まりや効能などを丁寧に教えてくれます。面白い情報を頂きもしますが、家に帰り着くころには大概忘れています。どうでも良い世間話が面白いですね。

 

上手な湯めぐりの方法

温泉地では温泉のハシゴを行う方も多いです。ここでは身体に無理のない湯めぐりの方法をご紹介します。

 

①優しい泉質の湯で慣れる

急に刺激の強い湯に浸かると湯あたりを起こす可能性があります。まずは身体を湯に慣らす意味で優しい泉質の湯を選ぶと良いです。 一番無難なものは肌に優しい単純温泉です。

 

②美肌効果のある湯と強い泉質との組み合わせ

美肌効果のある湯とは、肌の角質をとりツルツル美肌をもたらしてくれる湯を指します。しかし、その湯の次に酸性泉などの強力な湯に浸かると、肌を守る薄皮が前の入浴で落ちている為、高確率で湯当たりをおこしてしまいます。強力な泉質の湯に浸かる前は塩化物泉などで肌を保護し守ってあげるのもひとつの方法です。

また肌が弱いと感じている方は強力な泉質の次に仕上げ湯として優しい湯に浸かるのも良いです。

 

③美肌効果のある湯の次は塩化物泉

上記でも記載しましたが、美肌効果のある湯で肌の角質を落とした場合、その後に保湿材を利用するのが望ましいです。そに保湿材の代わりになる泉質が塩化物泉です。肌からの水分発散を防ぎ、美肌効果を持続させます。

 

別府八湯の場合

別府市では標高が上がるにつれpH値が低くなります。(南北のエリアで誤差はあります。)アルカリ性は浜脇・別府・観海寺・亀川、中性は堀田・柴石、酸性は鉄輪・明礬となっています。塩化物泉の湯が多いので、強い湯に浸かる前の湯として、または美人の湯の仕上げとして、様々な選択の方法があります。私も湯巡りを行う場合は、必ずどこかで塩化物泉の湯に浸かっています。中には「炭酸水素ー塩化物泉」など「美肌効果+保湿効果」という嬉しい湯もあり、その様な湯を最後に持ってくることもあります。pH値についてはNHKブラタモリでも似たような事が放送されていましたね。

 

最後に

同じ別府市内でも同じ泉質、同じ設備の湯はありません。それぞれが個性があり異なった魅力があります。下山後の温泉ではもうしばらく別府市の共同風呂特集が続きます。間に何件かホテルの湯もご紹介しますので、どうかお楽しみ下さい。

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