一週間の疲れを癒してくれるのはやはり温泉です。とある日曜日の早朝、国道210号線を走り湯平温泉まで行ってきました。私の目的はもちろん一番風呂です。
石畳の坂道をせかせか登ります。あたりは真っ暗ですが花合野川の轟音が湯平温泉郷に響き渡っていおり、この轟音が私を非日常の世界へ連れて行ってくれます。湯平温泉は私にとって癒しの場所となっています。車でわずか40分でリフレッシュできる場所があるのは本当に有り難いです。「現実逃避」とも言い換えることができそうですが、私は病んでいませんのでご安心下さい。
石畳を登り始めて、すぐに銀の湯を通過、さらに砂湯温泉へ続く砂湯橋の小道を通過、その後中の湯を通過し、すぐに右の小道に外れて川を越えると金の湯があります。金の湯は湯平温泉の共同浴場で一番標高の高い場所にあるのです。
まだ営業時間の朝6時までは10分程の待ち時間がありました。しかし建物の窓から漏れる湯けむりは、もう湯が張られており準備ができている様を私に教えてくれています。
好奇心からそっと入口の取っ手を掴み、扉を開けてみました。すると鍵はかかっておりません。もう営業準備が完了しているようです。お金をボックスに投入し入室、そして入浴です。
寒い冬は湯気が充満しています。湯が乾いた床に道しるべを作りながらかけ流されています。本日誰も利用していない朝一番の湯が目の前にあります。
まずは冷たい身体を慣らすように身体の末端からかけ湯を行います。全身に湯をかけましたら、とりあえず腰までの半身浴をします。若いとは言え急激な温度変化は身体に害を及ぼします。私はサウナの後に水風呂に浸かると高確率で目眩がします。水風呂の浸かり方にも問題があったのかもしれませんが、この目眩を避ける為に急激な温度変化には気をつけるようになりました。サウナや蒸し風呂に滅多に入らないひとつの要因でもあります。(水風呂に浸からなければいいのですが。)ちょっと一息して肩までゆっくり浸かります。すると大量の湯が音を立てて溢れ、それと同時に少し熱めでチクチクする湯が全身を包み込みます。あ〜堪らん!
泉質はナトリウムー塩化物泉という掲示がありました。しかし今回は成分表が見当たらなかった為、私の感覚による見解になります。金の湯は湯平温泉にある5つの共同浴場の中で一番成分が濃いような気がしました。邪魔にならないサラサラ感の残り具合が他の共同浴場より強くありました。またスベスベ感もありましたので、pH値は高めなのかもしれません。源泉温度が高い為、加水されています。金の湯は温泉愛好家の方達からは結構な人気があります。やはり泉質の影響かもしれませんね。
浴槽はいたってシンプルです。この素朴感がまた安らぎます。中央に間仕切りがあり、あつ湯とぬる湯に分かれています。脱衣室の手間がぬる湯、奥の湯口の方があつ湯です。間仕切りは下の方に大きな開口により繋がっている為、あつ湯の表面の部分が特に熱く、底の方はぬる湯と同じ程度の熱さだと感じました。
湯平温泉と言えば昔は熱湯で入浴が困難なイメージがありましたが、今はそれ程熱く感じません。私が熱湯に慣れたせいか、もしくは大人になった影響か。私が初めて湯平温泉に行った時は10歳でした。あまりの熱さに逆上せて意識が飛んだものです。気がついたら脱衣室で全裸で寝かされていました。懐かしい思い出です。
入浴後は身体が冷える前に車に戻り、大分市内に帰りました。朝風呂を行なった日は朝から幸せな気持ちで過ごすことができます。
おんせん県おおいた、素晴らしいです。偉大なる地球の恵みに感謝します。
概要
施設:金の湯
泉質:ナトリウムー塩化物泉
料金:200円
こちらは以前撮影した金の湯です。
2017.02入浴