とある春の日曜日、身体が硫黄を欲していたので、低価格でゆったり浸かれる硫黄泉「明礬温泉 旅館 みどり荘」の湯を利用しました。別府温泉郷は8つのエリアに分けることができ、その中で最も標高が高い場所にあるのが明礬温泉です。火山に近い影響でしょうか、酸性泉と硫黄泉が特徴です。
別府方面から国道500号線を明礬温泉へ向かい、みどり荘に到着です。良質な硫黄泉ですが、利用者は比較的少なく待ち時間も少ない穴場的な立ち寄り湯です。
みどり荘は全ての浴槽が貸切風呂となっており、内湯は1人500円、露天風呂が1人700円となっています。つまり1人で入浴する場合は内湯は500円で貸切風呂を楽しめます。素晴らしいコストパフォーマンスです。
玄関に着いて内湯が満室の旨を伝えられ、当日は露天風呂へ通されました。相変わらず趣のある建物です。廊下を通り、そしてあの名湯と久々のご対面です。ちなみに前回は内湯でした。脱衣室には温泉分析表が掲示されています。
湯はとにかく白が濃い、そして香り、素晴らしいです！まずは湯に近づき、湯をかき混ぜます。沈殿していた硫黄のコロイドの様なものがぶわっと舞い上がり、完全な白へと変化します。
さて、十分に掛け湯を行い入浴します。ん〜身体がとろけそう！！
湯は源泉掛け流しの為少し熱めですが私には我慢できない熱さではありまでんでした。しかし子供が一緒の場合などは迷わず加水を行いましょう。この硫黄のスベスベ感が良いですね〜！泉質は「酸性ー単純硫黄泉」ですpH値は2.7です。酸性泉は殺菌効果があり、水虫などの皮膚病に、硫黄泉は高血圧症などの生活習慣病に効果があります。しかし、湯当たりしやすい方の泉質です。こまめに休憩を挟みながら入浴すると良いでしょう。
硫化水素の香りは日本人が一番温泉を印象付ける香りだと思います。それは温泉の香りの中で一番特徴があると感じられるからです。鼻の香りセンサーは脳に近い所にある為、香りと脳の結びつきは強いそうです。よって小さい頃に嗅いだ硫化水素の香りと温泉が強く結びつき、温泉を強く印象付けるのでしょうね。
ちなみに別府市内の高速道路を通過していると高確率で硫化水素の香りが車の中に入ってきます。県外から戻ってきた時にこの匂いを嗅ぐと、私は「あ〜もうすぐ家だ。帰ってきたな〜」と毎回感じますが、観光客の方は「高速道路に硫黄の香り！？別府すげぇ！流石日本一の温泉地！」と感じるそうです。
この様に、人間が心に感じる「温泉地らしい温泉」を体感できる場所が明礬温泉であり、みどり荘です。また今回のみどり荘は酸性泉ですので、口に含むとレモンの様な渋みも感じます。色や味も個性があり、印象にも強く残る温泉です。
みどり荘は貸切風呂なので人目を気にせずに、ゆっくりと楽しむ事ができます。この素晴らしい湯を独泉(独占)です。贅沢なひと時を過ごせました。
（露天風呂入浴後に内湯の写真も撮ることができました）
概要
施設:みどり荘
泉質:酸性ー単純硫黄泉(硫化水素型)
pH値:2.7
料金:内湯500円／人・露天風呂700円／人
(内湯・露天風呂共に貸切風呂60分)
▽泉質はこちら(酸性泉と硫黄泉です)
▽以前の記事はこちら(内湯を書きました)
▽「たびねす」にも入稿しました。
みどり荘、好きだな～。硫黄泉、やっぱり良いですね〜！
2017.04入浴
