とある春の昼下がり、別府市内の共同風呂「鶴寿泉」を利用しました。別府温泉郷の中で、泉質重視の温泉マニアの方々に根強い人気のある共同風呂です。場所は最も標高の高いエリアの明礬温泉に建っています。
場所が狭く限られていますので、駐車場は2台しか用意されていません。有り難いことに私は当日は難なく駐車することができました。ちなみに私が帰る頃には、私の車の後ろに駐車場待ちの列ができていました。
料金は決まっておりません。正面にお地蔵さんがありますので、そちらにお賽銭を投入し合掌。大地の恵みに敬意を払いましょう。
湯は白く濁っていますが、透明な感じでもあります。仄かに硫化水素臭も漂っています。誰もいないうちに写真で記録を残し、入浴します。
服を脱ぎマイ桶を持って浴槽に近づきます。浴槽に手を入れると「あ、ヤバイ!これは激アツだ!」と怯んでしまいます。
しかし私は熱湯の入り方をこの別府温泉の修行中に学んでいます。十分に、より十分にかけ湯を行い、身体を湯に完全に慣らした上で入浴します。
「んんんんんん~!!!ああああああああ!!!」
底の方は更に激アツでした。
1回浸かるのに3分もあれば十分でしょう。いや、3分も無理です。長く浸かれば良いというものではありません。ここまで強力な温泉では湯当たりや逆上せが心配になります。
1分も待たずに湯から上がり休憩、身体を洗います。酸性泉の為、身体を洗う場合はタオルを使用しない方が望ましいです。肌の角質を落としてしまうと湯の刺激を直に受けてしまいます。
四苦八苦していると浴室内は人数が増えていき、観光客も入ってきました。流石にこの温度の湯に観光客は入れないだろうと地元の方の指示で加水を行いました。正直私もほっとしました。その後身体の調子と相談しながら3分を2回程入浴し、湯から上がりました。
泉質は「酸性・含鉄(Ⅱ.Ⅲ)-硫酸塩泉」、pH1.7の強酸性です。湯は白く濁っていますが、手ですくうと透明です。優しく漂う硫化水素の香りとは裏腹に、パンチがありガツンとくる湯。温度が高い為、塚原温泉より強力で刺激的に感じました。
素晴らしい泉質です!!
湯上り後は酸性泉独特のサラサラ感が感じられ、ベールに包まれたかのような心地良い肌ざわりがありました。しかし、入浴しすぎたようでしばらく頭がぼーっとしていました。湯当たりなどではありませんので、体調は問題ありませんでしたが、温泉のパワーは本当に素晴らしいですね!!
(後から改めて分析表を見てビックリ、源泉温度は約60度のかけ流しでした。そりゃ熱い!)
概要
施設:鶴寿泉
泉質:酸性・含鉄(Ⅱ.Ⅲ)-硫酸塩泉
pH値:1.7
営業時間:朝7時~夜8時
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2017.04入浴