とある春の日曜日、別府市の浜脇温泉エリアにある東町温泉を利用しました。浜脇エリアは別府市の中で一番南側(大分市側)にある為、大分市在住の私にとって一番近所のエリアです。特に東町温泉につきましては別大国道(国道10号線)から一度の左折で到着し、駐車場も2台分ですが設置されていますので、大変利用しやすい施設です。山から峠を越えて向かってもすぐに辿り付きます。
東町温泉の立地は東別府駅のすぐそばです。よって「電車の待ち時間に~」というユニークな看板が掲げられています。2階は公民館の用途となっています。別府の共同風呂ではよく見られる形状です。
まずは建物の中に入り、料金を支払います。100円をボックスの中に入れ、浴室へ向かいます。東町温泉の浴室は階段を下りた先にありますが、「半地下」を越え、「ほぼ地下」の空間にあります。
地下に深く降りた分、室内は2層分の天井高があり、凄く開放的な浴室となっています。その広々とした空間の中央に、小さくポツンとある浴槽。脱衣棚も結構なスペースがあるのに、小さくポツンとある浴槽。何とも愛らしい浴槽じゃないですか!
一人で入浴する分には問題ありませんが、3・4・5と人数が増えるとスペースを確保するのに困難かもしれません。しかし、人が集中しても全員が一緒に入浴する訳ではないと思います。広々とした洗い場で身体を洗う方もいると思いますし、譲り合って使えばきっと支障はないのでしょう。
そして目を引くのが壁面のイラストです。これは昨年作成されたイラストらしいです。華やかで素敵な壁画です。何に見えますか!?正解は本ブログの最後で。
温泉は浴室の隅っこにある浴槽に一度溜まり、それが中央のメインの浴槽に流れてくる仕組みになっています。通常はその部分に栓がされており、温度を上げたい場合はそれを抜くと熱湯が流れ込み、温度調節ができます。熱い場合は加水も可能ですが、当日は適温でとても気持ち良かったです。
今回は温泉分析表を確認できていませんので不確定情報ですが、泉質は肌に優しい単純温泉です。湯の柔らかさ、湯上り後の肌の心地良さより、メタケイ酸も豊富に含まれていると予想しました。基本的に別府市内の温泉はメタケイ酸が大量に含まれています。また浜脇エリアは全体的にpHが高めなのでアルカリ性による美人の湯の可能性もあります。
浴槽の縁に頭を置いて、あのイラストを眺めます。耳を澄ますと湯が湯船に流れ落ちる音、たまに聞こえるJRの踏切の音、柔らかい湯と心地良い温度。あぁ、東町温泉という素敵な空間の虜になりました。
概要
施設:東町温泉
泉質:単純温泉
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【イラストの正解】
これは別府市や高崎山が描かれています。青が別府湾、緑の三角形が高崎山、カラフルな部分が別府市街地です。特徴を正確に捉えられていて素晴らしいです!
他、脱衣棚の上や下足入部分にもイラストがありました。夜桜でしょうか。女湯には別のイラストがあるようです。私は見ることは叶わないと思いますが、いつか縁があれば見てみたいです。(注:念の為ですが、覘くという意味ではありません。)
・・・と思っていましたが、検索したら画像が出てきました。でも実物も見てみたいですね。
2017.05入浴