適度なお題がありました!
青が入ったコバルトブルーの温泉は大変希少です。温泉中に含まれるシリカの結晶が青い光のみを散乱(レイリー散乱)する為、人の目には青く見える仕組みです。硫黄成分により青白く見える温泉も幾つかありますが、シリカによる美しい青湯は日本広しとは言え、数が限られており大変希少な温泉です。
弱アルカリ性や中性の温泉で、かつ上記作用により変化する様ですが、未だ謎が多い神秘の温泉です。例え似たような成分が含まれていたとしても、必ず青になるとは限りません。そして、それらの温泉は大分県と熊本県に集中しています。それも限られた一部のみ。
青湯で一番有名だと思われるのは大分県別府市鉄輪の「海地獄」です。100℃近い温泉は美しい青色をしており、つい魅了されてしまいます。近所にある「かまど地獄」でもコバルトブルーの青湯を見学することができます。本当に美しい青色です。
実際に入ってみたいと思ったことはありませんか?実は「かまど地獄」は、青湯に入浴することができる数少ない入浴施設でもあったのです!
とある晴れた日曜日の16時頃、別府鉄輪エリアのとある共同風呂を利用しようと車を走らせていましたが、駐車場は満車状態で断念しました。さて、どこに行こうかな~と考えていた時に目に入ったのが「かまど地獄」でした。
ここに極上の湯があることは以前から知っていましたが、浴槽がひとつしかありません。かまど地獄は人気の観光施設の為、混む時間帯は避けた方が良いと思い、今までの利用はありませんでしたが、時間はもう夕方!閉園時間まであと40分です。もしかして!と思いながら正面受付に行き、スタッフさんに声をかけると入浴できる旨の回答を頂きました!
よっしゃ!と急ぎ入場料を払い、脱衣室に飛び込みます。そして浴室を覘いて・・・、
なんという美しい色でしょう!コバルトブルーの神秘の湯。
逸る気持ちを抑えながら、いざ入浴!
ん~たまらん!!この泉質の湯を、希少な湯を、コバルトブルーの湯を、地獄の湯を独占です!!「ははははは」思わず笑いが込み上げてきました。ちなみにアメニティも用意されています。泉質は「ナトリウム-塩化物泉」です。湯の成分が肌を覆い、湯上り後も温泉の余韻を感じれます。また温泉に保温効果がある為、汗がしばらく止まりませんでした。
本当に大満足でした。びっくりする位のコバルトブルー。この温泉を用意してくれた施設に、心からの感謝を感じました。
あぁ、良い湯でした。
概要
施設名:かまど地獄 3丁目の湯
泉質:ナトリウム-塩化物泉
pH値:7.4
メタケイ酸:183.0mg
色:コバルトブルー!!
▽泉質はこちら
▽「たびねす」にも寄稿しました。温泉の他に、大まかな施設の概要も載せています。
▽かまど地獄公式HPはこちら
数万とある温泉施設、しかし青湯が楽しめる施設はわずか20もあるでしょうか。何度も言いますが、本当に希少なのです。九州・大分にお越しの際は是非青湯をお楽しみ下さい。
2017.06入浴