「転地効果」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。温泉通であればご存知の方が多いと思いますが、私は温泉を楽しむ上で「転地効果」の果たす役割は大きいと感じています。
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転地効果とは
簡単に説明すると「日常から離れた環境に行くことによる気分転換」です。日常生活を離れて、環境に恵まれた温泉地に行くと、人は五感に刺激を受けます。するとその刺激が自律神経の中枢に作用し、ストレス解消や精神的な疲労、その他病気の回復に効果を発揮するようになります。
「人は何故旅行に行くのか。」その答えは、言葉にせずとも多くの人が感じているはずです。環境が変わると「気持ち良い」「清々しい」「心地良い」「羽を伸ばせる」「全てが新鮮で美しい」と感じることを、人は知っているからだと思います。
なお、転地効果は4~5日から10日でもっとも活発になり、3週間を越すと環境に体が慣れて、効果が薄れていきます。
また転地効果は、標高により身体へ与える影響が変ってきます。
標高0m~300m
特に海のさざ波の音はリラックス効果があり、「不安な心を落ち着かせる」「質の良い睡眠がとれる」などの効果があると言われています。不安な心を安らげたい時などは、海に近い場所へ赴くと良いでしょう。
一般的に温度差が少なく温暖な気候。海風は空気がキレイな上、塩分を含んでいるので、気管支喘息などの人にも向きます。気持ちを安定させてくれるので、鬱の症状、高血圧の方の静養にも良いでしょう。
●私が記事に取り上げた温泉の中で、海に近いと感じた温泉は下記になります。
標高300m~800m
標高の高い場所では「フィトンチッド効果」により、清々しい癒しを体感できます。森林浴を行えば木々の深い香りが身体に癒しを与えてくれることでしょう。緑という色は、調和・平和・安定を意味し、人間が最も安心する色と言われています。その様な中で過ごすひと時に、私は凄く憧れます。
ここからは登山の域に入りますが、標高がさらに高くなると、感じる香りも変わってきます。高原では少し冷たい草原の香り、山岳地帯では踏み締める大地の香りが特に印象的です。最近は登れていませんが、私はアスファルトの大地ではない、非日常の癒しを求めて登っている様な気がします。標高が高い場所は、花粉やダニなども少ない為、深く深呼吸すると身体の内側から浄化されていく様なイメージがあります。これも十分に転地効果と言えるでしょう。
●私が記事に取り上げた温泉の中で、森林浴や山が楽しめると感じた温泉は下記になります。
まとめ
転地効果に温泉は関係ありません。しかし身体にパワーと癒しを与えてくれる温泉と組み合わせれば、効果はさらに倍増します。わざわざ遠出をし、温泉に浸かることに意味があるのです。
「山」と「海」どっちを選ぶ?私は山派の人間なので、基本的には緑や岩稜を求めて内陸部へ進みます。間違いなく山が大好きな山人間です。しかし、それ故に海に行くと山よりも非日常過ぎて、新鮮で心が踊ってしまいます。
よって私の結論は、「山派の人間は海に行くと、海派の人間は山に行くと、さらに転地効果がある」とします。これは私の感覚ですが、皆さんは山と海、どちらがお好きですか?
「たびねす」にて九重山に関する記事も書いています。
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