九州で最も標高が高い温泉をご存知でしょうか。それは大分県竹田市にある「九重山」の山中にあります。4月になり温かい日が続いていた為、休日に九重山の登山を決行しました。目的地は「法華院温泉山荘」です。
九重山登山で拠点となる山小屋「法華院温泉山荘」は、標高1,303mに建てられた九州で最も標高が高い温泉です。宿泊者は当然ですが、外来利用者も料金1人500円を支払うと入浴できます。料金は受付にて支払いますが、その後は一旦外に出て、一段下の出入口より再度建物内に入ります。
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「日本秘湯を守る会」の提灯が飾られており、風情があります。私は山荘に宿泊したことはありませんが、付近の野営地で夜を明かしたことがあり、その際に何度か利用したことがあります。最近はテント泊を全く行っていないので、法華院温泉山荘の温泉に入浴するのも、凄く久しぶりです。
浴室に入ると冷たい外気の影響で湯気が充満しており、すぐに眼鏡が真っ白になりました。当日は4月とは思えない寒波が来ており、登山口の付近でも氷点下の気温でした。防寒している為、寒さは問題ありませんでしたが、厄介だったのは強風です。暴風が吹き荒れていたので、体感温度は-15℃を下回っている様な感覚でした。
まずは十分に掛け湯を行い、登山時の汚れや汗を流します。入浴すると全身の疲労が温泉に溶け出す様な湯の刺激が身体を襲います。そして凍りついていた冷たい身体を一瞬で溶かしてしまいます。あまりの心地良さに思わず笑いが込み上げました。ここまで登った者しか味わうことができない特別感が最高に美味しいです。温泉は透明ですが、白い湯の花が舞っています。鼻をくすぐる温泉の香りも、入浴者を極楽へ導きます。
正面には大きな窓があり、雄大な大船山を眺めながら入浴できます。泉質は「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩泉」です。100mgで美肌効果があると言われているメタケイ酸は、なんと226mgも含まれています。硫酸塩泉とメタケイ酸による美肌効果により、湯上り後は自分の肌のスベスベ具合に感動することでしょう。
山に登って雄大な自然に抱かれて温泉に浸かる贅沢は、なかなか体験することはできません。登山を行わなければ入浴することができない為、温泉通を自負する方でも未入浴者が多いレアな温泉でもあります。
しかし、やっぱり山は良いですね~
凄く有意義な時間を過ごす事ができました。
<法華院温泉山荘の基本情報>
TEL:090-4980-2810
泉質:ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩泉
pH値:6.9
メタケイ酸:226mg
アクセス:大分自動車道九重ICより長者原まで自動車で約45分
長者原・九重登山口から法華院温泉山荘まで徒歩約2時間(雨ヶ池越経由)
▽泉質はこちら
▽公式HPはこちら
※坊がつる・法華院温泉山荘までの道のりは、本格的な登山です。装備、服装、天候に十分注意の上、入山して下さい。
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2018.04入浴