とある平日の夜、仕事帰りに向原温泉を利用しました。向原温泉は、大分県別府市の観海寺温泉にある共同風呂です。夜23時まで開いている為、仕事帰りでも利用しやすい温泉です。
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さて、観海寺温泉と言えば、別府八湯に数えられる温泉地ですが、本ブログでは全く取り上げていなかった温泉地です。観海寺温泉を利用していなかった訳ではありませんが、写真など十分な素材が用意できなかった為、ご紹介を見送っていました。
観海寺温泉には、別府で最も大きなホテル「杉の井ホテル」や「両築別邸」、コバルトブルーの温泉と絶景で有名な「いちのいで会館」などがある特徴的な温泉地です。大型ホテルのイメージが強いですが、向原温泉は観海寺温泉エリア内の住宅街の一角に建てられています。
別府市役所やビーコンプラザなどの前面道路である「富士見通」を真っすぐ別府IC方面へ登ります。杉の井ホテルへ向かう交差点を通過し、さらに登ると、次第に道は狭くカーブも多くなってきます。右側に見えてくるカーブ沿いに建てられたローソンの交差点を住宅街の方に入ると向原温泉に到着します。ローソンが目印になる為、辿り着きやすい温泉です。駐車場は3台分用意されています。
私が到着した時には2台の自動車が止まっていました。空きスペースがあり、ほっと胸を撫でおろして駐車、桶を抱えて温泉へ向かいました。まずは建物に入る前の、番台のような小屋でスタンプを押します。スタンプは、カウンター下部の専用BOXに収納されていますので、わざわざ番台の窓を開ける必要はありません。利用料金は100円ですが、料金BOXは脱衣室内に設置されています。
手前が男湯、奥が女湯となっています。浴室と脱衣室スペースは一体ですが、脱衣スペースは通路の様な細い形状をしており、浴槽は脱衣スペースから約1m程下がった場所にあります。その手摺には、簡易的な料金BOXが掛けられていますので、こちらに利用料100円を入れて温泉に入ります。
階段を4~5段下りた場所に浴槽があります。十分にかけ湯を行い入浴すると、微かに硫化水素の香りが漂っています。堀田に近い影響でしょう。泉質は「単純温泉」、湯も柔らかくて私好みの温泉です。女湯との境付近に源泉を一時的に溜まる小型浴槽があり、その杭を抜くと熱い温泉が浴槽に流れ込みます。清潔感もあり、居心地も良い。
当日は私を含めて6名の方が温泉を利用しており、地元の方が「22時を過ぎて利用者がこんなに居るのは珍しい」と話していました。お話によると、通常閉店前の時間帯は利用者は、多くて2~3人程度のようです。私も少しだけ独泉を期待していましたが、地元トークに耳を傾けるのも、嫌いではありません。時事ネタなど共通の話題で盛り上がり、一日の疲れを癒すのでした。
私が向原温泉を利用するのは2回目ですが、前回利用した時と同じ方がいたのには驚きました。きっと地元の方で、毎晩この時間帯に温泉を利用しているのでしょう。もちろん、向こうは私に気づくことはありません。この様なちょっとした気づきが面白い「共同浴場巡り」でした。
<向原温泉の基本情報>
泉質:単純温泉
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2018.05入浴