大分県別府市には「別府八湯温泉道名人会」という団体があり、名人会が主催する共同風呂のお掃除プロジェクトに出席しました。今回のお掃除は「紙屋温泉」です。
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紙屋温泉の営業時間は、13時~23時の為、お掃除プロジェクトは午前中に行います。朝8時入室すると、温泉はまだ溜まっている状態でした。まずはお湯を抜き、デッキブラシやたわしで床や浴槽を磨きますが、これが結構な重労働です。
その後、タイルの腰壁、出入口のサッシも磨き上げます。電動ブラシや高圧洗浄機の様なハイテク機器も使い、黙々と掃除を行います。人数が多いので普段担当者が、掃除ができないであろう部分も積極的に行います。
(温泉仲間のA木さんもお誘いしました。)
紙屋温泉に飾られている美しい山の絵や窓ガラスも、拭き上げると面白いくらいに輝きを取り戻します。
(これが私です。)
綺麗になった浴室を見ると達成感が感じられました。
掃除を行い、改めて温泉施設の維持管理の大変さを感じました。凄い重労働です。担当者が、毎日床や浴槽を磨き掃除を行っていることを考えると、本当に頭が下がります。
現在は、昔とは違い温泉都市「別府」でも、多くの住宅に浴室があり、わざわざ共同浴場を利用しなくても良い環境になりました。利用者が減少しており、かつ入浴料は100~200円。これで本当に維持管理できるのでしょうか。
施設が無くなるよりも、存続することの方が大切です。私にできることは限られています。別府市外に住んでいる為、いつも掃除イベントに参加できる訳ではありません。しかし、温泉ファンとして歴史ある温泉が閉まっていく様を見るのは悲しいです。
せめてこの様な小さなブログですが、地方の温泉の様子を伝えて、情報を発信していけると良いなと思っています。また、可能な日はお掃除プロジェクトも参加していきたいです。
さて、掃除の後は浴槽に温泉を溜めます。名人会のお掃除プロジェクトでは、「普段入浴できない温泉に入浴しよう!」という理由で、男性は女湯に、女性は男湯に入浴できるようになっています。今回は女性の参加者がいなかった為、禁断の扉を開け放ち、どちらの温泉にも入浴できるようになっていました。
紙屋温泉の温泉は、相変わらず熱いですが、同じ温泉が趣味の仲間と過ごす時間は凄く楽しいです。そして、自分がピカピカに磨き上げた浴槽は、いつも以上に気分が良い。県外の温泉の情報や近況報告など、有意義な時間を過ごすことができました。
そして、女湯の絵に初めてご対面できました。男湯は高崎山、女湯は鶴見岳が描かれています。当時99歳だった方が描いたそうです。私が初めて紙屋温泉を利用した時は、絵はありませんでしたが、2回目に利用して絵が飾られていることに気づき、凄く興奮した思い出があります。この様な変化に出会うと、凄く嬉しいです。紙屋温泉も華やかになりましたね。
入浴後は肌もスベスベになります。
清々しい気持ちで帰宅すると、妻から自宅の浴槽掃除も積極的にやってほしいと頼まれました。
平日は帰宅時間が遅いから、せめて休日だけでも努力します、はい。
紙屋温泉の基本情報
電話番号:0977-24-3028
泉質:ナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物泉
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2018.11入浴