柴石温泉「長泉寺薬師湯」
これはブログでも取り上げなかったお話です。とある7月の暑い日曜日、世間では記録的猛暑と騒がれている中、大分県別府市の柴石温泉「長泉寺薬師湯」を利用しました。こちらは「長泉寺」というお寺の中にある温泉で、前住職さんが日曜大工で建てた手作り感満載の温泉です。温泉は別府市の観光名所「龍巻地獄」の引き湯です。
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水道は引かれていない為、温泉の温度調節は、温泉を汲んで放置して冷ましたものを浴槽に戻すことにより調節を行います。浴槽の奥には大量のバケツが並べられていることが特徴。まずは、受付に行き入浴したい旨をお寺関係者に伝え、お賽銭を投入します。長泉寺の温泉の入浴料はお賽銭です。
浴室には先客(男性)が1名おり、大分市より温泉巡りを行っている方と相部屋ならぬ「相温泉」を行うこととなりました。その方は浴槽前に座って入浴を行う気配がありません。お話を聞くと「熱い」とのこと。
「(ん?今まで何度か利用しているけど、この温泉で入浴できなかった事はないし、私に入浴できないあつ湯はないぜ)」
と思いながら足を浸けると、
「あちぇあいひhxklkぁい」
声にならない奇声が出てしまいました。これは熱い!足を2秒も浸けることができない熱さでした。「あつ湯」を越え「激あつ湯」のさらに上、「入浴不可」レベルの熱さ!
全裸になって、ご馳走(温泉)を目前に撤退はしたくありません。先客と2人で湯をかき混ぜ、様々な措置を講じましたが、結局入浴できずに断念。2人で長泉寺を後にして、別れたのでした。
かき混ぜる為に、何度も温泉が触れて真っ赤になった右手が、驚く程スベスベになったことは、今でも覚えています。しかし、これも温泉の面白さ、新鮮な温泉の証です。因果関係は私はわかりませんが、記録的な猛暑は温泉の熱も引き上げていたようです。入浴できなかったことは残念でしたが、とても印象に残りました。
▽長泉寺薬師湯の過去記事はこちら
別府温泉「紙屋温泉」
季節は流れ、とある11月の寒い平日、仕事帰りに大分県別府市の紙屋温泉を利用しました。先日のお掃除プロジェクトで入浴したばかりでしたが、何となく気が向いたので立ち寄った次第です。番台に100円を支払い、スーツを脱いで浴室へ向かいます。地元の年配の方が1名入浴されており、軽く挨拶し、湯尻の方で十分にかけ湯、ゆっくり肩まで浸かりました。
「(ん~熱い~!しかしこの熱い温泉に包まれている感じが、相変わらず気持ち良すぎて堪らん!」」
頭を浴槽の縁に置き、身体を湯に委ねて、目を閉じてゆったり浸かります。私のリラックス具合が面白かったのか、年配の方が「気持ち良いよなぁ!」と声を掛けてきました。私も「寒くなると堪りませんね」と応え、しばらく会話が続きました。
別府の方々は、とても気さくです。共同浴場に集会場が併設されている様子からも、温泉は地域全員のものであり、交流の場であることがわかります。大した話は行いませんが、とても温かく感じます。
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数分後、先客だった年配の方も居なくなり、しばらく一人の時間が続きました。身体も洗い、凍っていた身体も程よく温まり、そろそろ出ようかと身体を拭き始めると、次の方が入ってきました。軽く挨拶を行うと、相手は凄く驚いた様子。
相手「あ!!」
私「???」
相手「違いますか?」
私「えーと?」
相手「長泉寺薬師湯!!」
私「ああぁ~ぁぁあ!!」
お互い大分市在住で、わざわざ同じ日に別府で入浴、それも同じ共同浴場で同じ時間帯という奇跡、この様なタイミングで再会するとは思っていませんでしたので、お互い凄く驚きました。身体は拭き終わっていましたが、もう一度入浴し、温泉話に華を咲かせました。するとお互い5歳児の父親であることも発覚し、さらに意気投合。最後は「では、またどこかの温泉で」と挨拶を行い別れたのでした。
▽紙屋温泉の過去記事はこちら
この様な偶然が起こることが別府の面白さだと思います。日本一の源泉数&湧出量を誇る別府は、やはりそれに通じる方々、それを趣味とする方々を引き寄せる魅力があります。
別府という温泉都市は、とても大きな存在ですが、狭くて温かい都市だと感じました。
そんな私のLINEトラベルjpの最新記事がこちら。別府市内の共同浴場について書きました。
さて、次の再会が楽しみです。
久々に長泉寺に行ってみようかな!
2019.04.11追記
そして、まさかの三回目がありました。
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