とある晴れそうな日曜日、大分県由布市湯布院町にある共同浴場「下ん湯」に入浴しました。
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大分弁では「の」を「ん」と言い換えている節があり、今回の「下ん湯」の名称もその典型です。大分弁は、福岡、熊本、宮崎や鹿児島など、九州にある他県と比べて、中国地方や四国地方に近い感じがします。おそらく県の西側を高い山に囲まれ、海がありますが中国四国に近かった影響でしょうか。九州の他県と比べると、大分弁は少し異質なものらしいです。
話が逸れました。下ん湯は、金鱗湖のほとりに建てられている共同浴場です。金鱗湖とは由布院のシンボル的観光名所で、温泉と清水が地面から湧き出し、河川の水や温泉も流れ込んでいる温かい湖です。普通の湖より温度が高いので、冬はよく霧が発生しますが、それが幻想的で美しいと言われています。当日も湖の中央部分より、湯気が立ち昇っている光景を確認しました。由布院は「朝霧の街」です
金鱗湖周辺にも駐車場はありますが、道が狭く、観光客が多くなると離合が難しくなりますので、少し離れた位置に自動車を止めて、歩いて金鱗湖まで行きました。観光客が少ない時間だったので、少しだけ散歩したいという気持ちもありました。
そして到着。茅葺屋根の可愛らしい温泉です。料金は200円です。筒状の料金ボックスに入れました。
入口を開けると、すぐに浴槽があり、既に2名の方が入浴されていました。脱衣室と浴室が一体となった典型的な共同浴場です。小屋組みが現れており、茅葺屋根の裏側が見えるようになっています。脱衣棚は左右に設けられており、金鱗湖側の正面は大きな開口部設けられています。サッシは無くオープンです。浴槽は室内の中央と外部の計2ヵ所あります。室内はともかく、露天風呂へ出ると、入浴する場所によっては外部から丸見えになります。ちなみに混浴ですが、ワニさんはご遠慮ください。
十分にかけ湯の上入浴します。思っていた以上に程よい温度でした。それはおそらく私が入浴する前に、既に他の方が入浴していた影響でしょう。適温に維持してくれていたのかもしれません。人が入浴していない独泉状態であれば、温度は高くなり、熱くてなかなか入浴できないというお話を聞いたことがあります。
内湯から外を眺めながら浸かる温泉も良いですね。大きな開口で切り取られた外の景色が眩しいです。近くでガヤガヤ観光客の声が聞こえるロケーションも面白い。天気が良い日の露天風呂も良いですね。ただし、場所によっては浸かっている姿が観光客に見えてしまうので、要注意です。
温泉分析表も浴室内に掲げられていました。他の利用者もいたので、記録は控えましが、泉質は肌に優しい「単純温泉」、メタケイ酸も豊富な温泉であることがわかりました。
下ん湯の道路を挟んで反対側には、地元の方専用の共同浴場が並んでいます。この様な風景を見ると、由布院も温泉地という実感が湧いてきます。
観光客が集中する大変賑やかなエリアの為、自動車では辿り着くまでが大変かもしれませんが、湯布院まで観光で来られるのであれば、思い出にもなりますし、是非お立ち寄り下さい。
ただし、注意点と言いますか、お願いになるのですが、入浴する気がない観光客がドアを開けて、中を確認して帰っていくという行為が少し気になりました。ドアを開ければすぐに浴槽で、裸で入浴している方がいますので、入浴する気が無いのであれば、開けないで欲しいです。そして、人が裸で入浴しているにも関わらず写真を撮る行為は、盗撮ですよね?出入口にも貼り紙がありますので、必ず読んでほしいものです。
人が集中する観光地ならではの問題ですね。節度を守って由布院を楽しみましょう。
由布院温泉 下ん湯の基本情報
アクセス:由布院駅より徒歩約20分
泉質:単純温泉
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2019.02入浴