とある肌寒い2月の休日に、大分県別府市の紫石温泉エリアにあるお寺「長泉寺」に向かいました。
もくじ
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お寺にある温泉!?
長泉寺は、第70代である後冷泉天皇に所縁のあるお寺ですが、温泉好きの方々にとっても大変人気のある場所です。長泉寺に境内に入ってすぐの場所には、「薬師湯」と記載された看板がある簡素な小屋があり、その中にはなんと浴槽が設けられています。一番奥の湯口からは、ちょろちょろと良い音を立てながら、温泉が注がれています。
そうです。長泉寺は、温泉に浸かることができるお寺なのです。
ちなみに別府市には、様々な場所に温泉があります。
神社に併設された温泉
喫茶店に併設された温泉
公園に併設された温泉
花屋さんが管理する温泉
競輪場にある温泉
仕出し屋さんが管理する温泉
そして、別府市にて温泉を探す場合は、公民館を探せばよいと言われる程、温泉が公民館に併設されています。別府市は、日常に温泉が溶け込んでおり、温泉を切り離すことができません。知れば知るほど面白い地域なのです。
薬師湯の入浴方法
私は、今回で三度目の利用となります。まず長泉寺の駐車場に自動車を止めて、徒歩で現地に向かいます。
入ってすぐの場所に浴室がある為、まずは利用者の有無をチェックしました。誰も中に居ないことを確認して中に入ります。そして、今度は湯温をチェック。
二度目に利用した時、熱過ぎて入浴できなかった切ない体験があります。(あれはあれで素敵な出会いがあったので、良い思い出として残っていますが)
裸の状態で温泉をかき混ぜますが、熱すぎて浸かれない。結局、桶を持ってかき混ぜていた右手だけがスベスベになったのでした。
今回は同じような事にならない様に、受付する前に確認を行いました。
結果は適温!
よし!受付しよう!!
建物の奥にある玄関に行き、インターフォンを慣らします。お寺の関係者が出てきてくれますので、指示に従い玄関にあるノートに記帳して、お賽銭を入れます。別府八湯温泉道のスタンプを頂き、改めて浴室に向かいました。
長泉寺の温泉は、龍巻地獄の引湯です。「地獄の温泉に浸かる」という特別感も良いですね。温泉は、酸性の食塩泉とのこと。肌のピーリング効果と保湿効果を同時に得ることができます。肌を包む温泉が心地良くて、いつまでも入浴していたい温泉です。
浴室の奥には、冷えた温泉が入った沢山のバケツや桶があります。もし温泉が熱い場合は、この冷えた温泉を浴槽に入れて温度を調節しますが、今回は必要ありませんでした。ちなみに前回は、全ての冷水を使っても入浴できませんでした。
なお、バケツの冷水は、使って空になったら必ず次の利用者の為に補給しましょう。浴室内には水道はありませんので、熱い温泉を汲んで置いておくだけで大丈夫です。それが冷めて、冷水に変わります。
簡素な浴室の壁と天井を眺めながら、何も考えずに浸かる温泉、これがまた気持ち良い。まるで心が洗われる様な居心地の良さがあります。「簡素」「質素」「鄙びた」という「内装」は、実は心にスッと入ってくる、究極の癒し効果のあるデザインでは?と改めて感じました。
温泉も素晴らしかった。心に空白が生まれ、リフレッシュできました。
長泉寺 薬師の湯の基本情報
電話番号:0977-66-4013
アクセス:大分自動車道「別府IC」より、自動車で約15分
泉質:含食塩酸性泉
▽公式HPはこちら
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2020.02入浴