とある春の日曜日、福智町の「ふじ湯の里」を利用しました。
まず「福智町ってどこ!?」と思われる方がほとんどだと思います。福智町は「福岡県」の上の方(北側)にあります。行橋市、田川市、飯塚市、直方市、北九州市などが周囲にあります。当日は小倉駅(北九州市)で用事があった為、九州温泉道巡りとしてその帰りに寄った次第です。
そして、カテゴリーを分類しようとして気づきましたが、下山後の温泉では初めての福岡県の施設のようです。
当日は夕方16:30頃施設に到着しました。この辺りは私が大学生の頃遊び倒していた地域だったので、小倉駅から目的地まではナビを見ずとも行くことができました。私は下道で向かいましたが、土地勘がない方は高速道路を通った方が間違いなく便利で、わかりやすいです。
目的地には難なく到着しましたが、第一・第二と駐車場に車がいっぱいで、思わぬ事態に「オゥ!」とダメージを受けながら第三駐車場に向かいました。本来であれば混雑の時間を避けるのが理想ですが、今回は「ついで」の温泉でしたので仕方がありません。
建物は平屋建てで広く、温泉の他に食事できる場所もある複合施設です。開放感のある広々としたホールです。小屋組が美しい。受付では下足の鍵の代わりにロッカーの鍵を受け取ります。
浴室に一歩踏み入れるとぶわっと硫化水素の香りが押し寄せてきます。しかし香りはそれ程強くもなく、慣れたら気づかなくなるレベルです。様々な浴槽があり、外には広々とした露天風呂まで備わっています。
とりあえず内湯の一番奥は利用者が密集しており、私が入浴できるスペースがなかったので、手前の内湯からスタートしました。そして隙を見て奥の内湯にサッと入浴。
その内湯は若干ぬる目、確かこちらの湯の源泉温度は36度程度でしたから、この内湯が源泉100%かけ流しなのでしょう。ぬる湯だから利用者はなかなか湯から上がりません。人が集まる一方です。ん~私もどちらかと言うと、この位のぬる湯に1時間程度ずーっと長湯して過ごすのが好きなタイプです。湯は好みでしたが人が多かった。
じわじわとポゾション変更を繰り返しながらやっと上流の方へ到着。湯口のお湯を一口味見しました。温泉は金属っぽい香りもあった為、色や香りより長湯温泉の様な重曹泉の苦味を予想していましたが、味は特にありませんでした。しかし香りは硫化水素の香りの方が強かったようで、口の中が充満し、鼻に抜けていきます。硫化水素の香りは慣れると気づかなくなるということを改めて感じました。
他の浴槽は少し熱めだったので、天然温泉を循環と加温により湯量を確保しているのでしょう。天然温泉を一槽確保し、その他の風呂で温度を変えて循環、凄く合理的で良い温泉の使い方だと思います。
浴室内はRCの梁の上に木造の小屋組があり、落ち着きのある、また重厚な感じのある建物でした。
露天風呂も開放感があって気持ち良かった。火照った身体を風が優しく冷ましてくれます。福智山、懐かしいです。山頂の方は草原の様になっており、とても美しい山です。また改めて登りたいものです。
概要
施設:ほうじょう温泉 ふじ湯の里
住所:福岡県田川郡福智町弁城上の原1300-1
泉質:ナトリウム-炭酸水素・塩化物泉
メタケイ酸:140mg
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ついでのついでとして、入浴後は近所にある山小屋ラーメンの本店へ向かいました。オススメは「昭和(むかし)ラーメン」です。久々に食べたラーメンがあまりにも美味しく感じてしまい、最後の汁まで飲んでしまいました。おかげでまた汗が垂れてきました。温泉と順番を逆にすれば良かったです。
2017.04入浴