普段何気に使っている温泉に関する用語「温泉地」、そして響きが良くてこちらも何気なく使っている用語「温泉郷」。この2つの言葉の違いについてご存知でしょうか。
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温泉地
温泉を提供できる宿泊施設がある場所のことを「温泉地」と言います。別府市は狭い範囲に温泉地が8ヵ所もあり、温泉を有する街として特殊な場所であることは言うまでもありません。宿泊施設は1ヵ所でも構いません。極論を言えば、温泉を提供できる宿泊施設が1棟しか建っていない場所も温泉地と言うことができます。日帰り温泉施設しかない場合は、それはただの「温泉施設」です。「温泉地」ではありません。
大分県内では、別府温泉、亀川温泉、浜脇温泉、観海寺温泉、堀田温泉、鉄輪温泉、紫石温泉、明礬温泉、由布院温泉、湯平温泉、塚原温泉、法華院温泉、筌ノ口温泉、筋湯温泉、長湯温泉、天ヶ瀬温泉などがあります。
温泉郷
一定の範囲で複数集まっている温泉地をまとめて「○○温泉郷」などと呼びます。範囲は、山・川・湖・地形・地名などによって分けられています。響きが良いので温泉地単体で郷を名乗り、宣伝などで扱われる場合もあるようですが、基本的に温泉郷は温泉地の集まりのことを指します。
大分県とその周囲で有名な温泉郷と言えば、別府温泉郷、奥豊後温泉郷、霧島温泉郷、阿蘇温泉郷などが挙げられるでしょう。「別府八湯」は温泉郷と同等の言葉という訳です。ちなみに別府八湯は昔は十湯と数えられていました。塚原温泉と由布院温泉が入っていましたが、厳密には塚原と由布院は由布市に位置しています。
紛らわしいのが「別府温泉」です。別府温泉は別府八湯の中の一つの温泉地ですが、別府八湯のことを別府温泉郷としても呼ぶ為、混乱する方が結構多いみたいです。
ちなみに私が好きな温泉地は、鉄輪温泉、明礬温泉、長湯温泉、湯平温泉などを良く挙げています。好きな温泉郷は、狭い範囲で沢山の泉質が選べる点より、やはり別府温泉郷です。九重の温泉郷も良いですね。奥豊後温泉郷も面白い。
鉄輪温泉は酸性の食塩泉、メタケイ酸もたっぷりな保温保湿の温泉です。明礬温泉は酸性泉と硫黄泉を楽しめる独特な温泉地、長湯温泉は炭酸水素塩泉と二酸化炭素泉、湯平温泉は弱アルカリ性の食塩泉。温泉地によって楽しめる温泉の泉質は変わってきます。
「今日は〇〇な温泉に入りたい(その泉質の温泉に入りたい)」→「今日は〇〇温泉に行こうかな」と結びつくようになれば上級者です!
ちなみに5歳の長女に行きたい温泉を聞くと、「明礬温泉が良い」「長湯温泉が良い」「今日は行かない」の3つの内のどれかが返ってきます。2つとも特徴のある温泉地なので、湯の違いが5歳児でもわかる様です。
あなたの住まいの近くにある温泉地・温泉郷は、どの様な特徴がありますか?