とある晴れた日曜日、別府八湯のひとつ、鉄輪温泉「熱の湯温泉」に入浴しました。鉄輪温泉は湯治場として栄えた温泉地で、熱の湯温泉も古くからの歴史を持っています。
建物は鉄輪温泉の標高が低い位置にあります。よって鉄輪温泉東口辺りから向かうのが、一番利用しやすいです。
施設の前には13台駐車可能な駐車場があり、大変便利。しかしここは鉄輪温泉の中枢部にありますので、観光客なども利用することが考えられます。込んでいる場合は順番待ちなどもあるかもしれませんが、鉄輪温泉の付近には幾つか駐車場がありますので、そちらを利用しても良いでしょう。
さて、細い道を車で通過し熱の湯温泉に到着です。外観もいい具合に年季が感じられます。「熱の湯」という名前と、鉄輪温泉の熱せられた大地・吹き上がる湯煙から、激アツな熱湯が連想されて入浴を躊躇してしまう観光客も多いのではないでしょうか。私は今でこそ楽しんで入浴することができる様になっていますが、実は私も随分昔に「熱の湯」という単語にためらったことのある人間の一人です。
熱の湯温泉は無料で開放されています。まずは出入口にいらっしゃるお地蔵様に一礼し、入室します。脱衣室と浴室は繋がっています。浴室は思っていた以上に広くて開放的です。浴槽も広い。
さて、十分にかけ湯を行い入浴します。ん~名前に間違いはないようでした。熱湯ですね~。まずは腰まで浸かり半身浴を行います。身体が慣れたところでじわっと肩まで浸かります。 すると身体中の空気が喜びの溜息となって口から洩れていきます。
先客がおり、蛇口を全開させてドバドバ加水していましたが、この鉄輪温泉の圧倒的湯量に全く追い付いていません。それでもこの染みる熱さが心地良く、浴槽に出入を繰り返しながら湯を楽しみました。また、半身浴が可能な段が浴槽内に設置されていることが嬉しかったです。湯口部分に興味を持ちましたが、熱湯が怖くて触れませんでした。
温泉は若干塩っ気も感じられました。泉質名は「ナトリウム-塩化物泉」の典型的な食塩泉です。特筆すべきはメタケイ酸です。メタケイ酸は50mgで温泉として認められ、100mgで美肌効果があると言われていますが、熱の湯温泉にはなんと689.6mgも含まれています。よって湯がマイルドな感じで、湯上り後の保温保湿効果・肌触りもとても気持ち良かったです。
pH値は4.1と肌に優しい弱酸性。熱の湯温泉は典型的な鉄輪温泉を楽しめます。
概要
施設:熱の湯温泉
泉質: ナトリウム-塩化物泉
pH値: 4.1
メタケイ酸: 689.6mg
▼泉質はこちら
▼市役所HPにも詳細があります。
熱の湯温泉の隣りには「ここちカフェ むすびの」があります。「蒸し」を利用したお洒落なランチを頂くことができます。私は4年ほど前に利用したことがありますが、味も優しくとても満足した思い出があります。また利用したいですね。
2017.05入浴