当日は合計で10湯に入浴しました。歩いて入浴(デトックス)の繰り返し。痩せたかな。
別府八湯温泉道の88湯を達成するには共同風呂を巡ることが必要不可欠です。しかし別府市外に住んでいる方にとって、88湯は本当に遠く険しい道のりです。私が感じる一番の難所は別府・浜脇エリアだと思います。地元の方の利用を前提とした共同浴場には駐車場がないことがほとんどです。自動車を利用する遠方の方々にとって、駐車場問題は本当に重要です。
私は現在九段で、あと少しで88湯が達成します。私の湯めぐりは1日に3湯以上巡ることは滅多にありませんが、今回は今まで巡ることができなかった共同浴場を片っ端から巡ることにしました。この様なタイミングも滅多にありません。ついに名人に王手をかけます。
事前準備
自動車は北浜海岸駐車場に止めました。いざ、スタートです。
永石温泉
疲れていない時間帯に、一番距離があるルートを歩きます。市営温泉の「永石温泉」は私がずっと利用したいと思っていた温泉です。その外観、内装の静けさが愛おしい。浴室は高い天井で開放的な空間です。階段を下りて浴室に向かう訳ですが、立体的な空間に面白さを感じました。
住吉温泉
私は候補に住吉温泉も挙げていましたが、営業時間の都合により今回はスルーしました。
東蓮田温泉
浜脇温泉の付近を通過しますが、浜脇温泉の付近には「なべさんラーメン」と呼ばれるラーメン屋があり、凄く美味しいという話を聞いたことがあります。何でもスープが無くなり次第店を閉めるとか。是非行ってみたいと思っていますが、なかなかタイミングが合わずに実現しません。
東蓮田温泉は長湯温泉の様な金属系の香りを感じましたが、湯は単純温泉です。薄暗い室内に入り込む日差しが良い味を出しており、心地良い空間でした。好きな温泉です。
蓮田温泉
蓮田温泉は東蓮田温泉のすぐ近所ですが、泉質は若干含有成分に違いがあるような感じがしました。(今回は温泉分析表を確認しませんでした。)住自宅の近所にこの様な温泉が2ヶ所もあり羨ましいですね。浴槽に手を突っ込み、戦慄が走ります。激熱です。たまらず加水するも水が追い付きません。「烏の行水」程度の入浴を3~4回程繰り返し、蓮田温泉を後にしました。容赦ない激熱具合に笑いが込み上げてきました。面白い温泉でした。
山田温泉
山田温泉、八幡温泉、朝見温泉の3湯は、マスターに了承を得て「茶房たかさき」の駐車場を利用すると良いと聞いたことがあります。(お近づきになることが前提ですね)ちなみに「茶房たかさき」も温泉道の施設です。私は今回の88湯の旅のゴールを「茶房たかさき」と決めましたので、今回の湯巡りでは利用しません。しかしカフェの前は通過しました。山田温泉は営業時間の都合により今回はスルーしました。
八幡温泉
駐車場が1台分あるとのことですが、軽自動車専用という言葉を付け加えさせて頂きます。何度も入浴しようと思い、なかなか叶わなかった温泉にやっと入浴できました。浴槽は若干深く感じました。10cm程度のタイルが縦に9枚程、かつ縁をモルタル系のもので15cm程固めてあったので、1m以上の深さがあったのは間違いないでしょう。中央付近が熱かったので、足を折り曲げ気味に入浴しました。湯は柔らかく清潔感のある温泉です。
朝見温泉
朝見温泉を単体で楽しむときは、付近の朝見神社の広い境内なども合わせて散策するのも良いと思います。外と浴室の間は暖簾一枚のみ(出入口のサッシは終始開放されていました)、結構大勢の方が利用されてて驚きました。青を基調をしている影響でしょうか、室内は若干薄暗く感じましたが、温泉は心地よかったです。他の利用者が加水して調節してくれたお陰です。
此花温泉
狭い路地を進み、突き当たった先にある公民館、いえ温泉です。湯は適温、施設も清潔感があり、本当に気持ちの良い空間でした。ずーっと揺られていたかったです。
此花温泉の目の前には「コトリカフェ」があり、別府八湯温泉道の方が経営しています。此花温泉とセットで立ち寄りたい場所です。温泉道やTV出演など、他のお仕事が忙しい方なので、営業日などの詳細はブログ等で確認を行うと良いです。
此花温泉の前に錦栄温泉を利用しても良いと思いますが、私は入浴したことがありますので、本湯巡りでは対象外とします。
田の湯温泉
此花温泉から別府駅方面に歩くと到着します。同じ市営温泉の不老泉の駐車場を利用して行こうと考えたことがありましたが、私にはその様な度胸はありません。結局行かなかった田の湯温泉です。当日は地元の方が多く利用されていました。入浴中の方がドバドバ加水していましたが、「この周囲は適温だぞ、こっちに座れ」など、指で指図して教えてくれたりと、無言の親切が嬉しかったです。良い思い出ができました。別府の方は優しいです。
寿温泉
寿温泉は、別府八湯温泉道の事務局が管理運営している温泉です。今回は営業時間の都合により今回はスルーしましたが、私の情報収集不足で実際は営業していた様です。
若草温泉
一旦自動車へ戻り5分程休憩します。その後餅ヶ浜のマ〇ショクに自動車で向かい飲料水を購入。多くの名人の話を聞くと、付近の店舗を利用するのが最も効果的と言っていましたので、私も後ろめたさを感じながらも決行しました。半地下で閉鎖的な空間ですが、それが良い味を出しており、趣のある温泉でした。
餅ヶ浜温泉
細長い敷地に細長く建つ公民館兼温泉です。脱衣室も浴室も細長い、しかし湯は最高に心地よかった。内装は白くて晴れやかな気持ちになります。オススメしたい共同浴場です。好きになりました。
亀川筋湯温泉
亀川の〇ルショクに自動車を止めて徒歩で向かいます。地元の方憩いの共同風呂で、私が利用した時も利用者が1名おり、ずっとお話をして過ごしました。暖簾もなく、本当に簡素で素朴な温泉です。アメニティは利用できません。
温泉巡りで新たな発見も
徒歩で別府の街を歩く為、私は運動靴を利用しましたが、靴下を何度も脱ぐ行為が本当に煩わしく感じました。場合によってはスポーツサンダルの様なものが最適かもしれません。また、5湯目、6湯目となると疲れます。入浴する度に、頭の中がぼーっとしてくるような感じです。決して逆上せている訳ではありません。程良い疲労感が心地良く、自分でも「あ~今リラックスしているんだな~」というのを感じました。此花温泉の浴室の床が座り心地が良くて、結構長い時間頭の中を空っぽにして過ごしていました。
別府八湯の湯巡りでは、徒歩や服を脱ぎ着するという煩わしい行為を何度も何度も繰り返します。入浴するとその度に、温熱効果で身体の体温が高まり、水圧効果で全身均一に適度なマッサージ効果、浮力効果で身体の力が抜けてリラックスできます。少し年季の入った建物の外観や内装は、独特な雰囲気を醸し出し、転地効果を与えてくれます。適度な疲労と癒しの繰り返しは、私の頭を空っぽにし、最高のリラックス効果を与えてくれました。この様な心地良い感覚は、本当に久々です。
繰り返しと言えば「四国八十八ヵ所巡礼」も同じですね。私は全て巡礼して高野山まで行きましたが、同じことを繰り返し心を清める点では、別府八湯も似たようなものを感じます。
湯巡りはスポーツと同じ様に疲れます。よってもちろん休憩も必要です。そこで「茶房たかさき」や「コトリカフェ」は湯巡り中に是非立ち寄りたいスポットです。温泉道に関係のある場所なので、アドバイスなども頂けるかもしれません。
私はコトリカフェでクレープを頂きましたが、乾いた身体を糖分が満たしていく感覚がまた癖になりそうでした。
それにしても、久々に甘〜いものを食べました。美味しかった〜!
また歩くと面白い発見もあるものです。史跡やおしゃれなカフェなど気になる場所を沢山見つけました。
別府の街ってのは本当に面白い場所ですね。自分の足で歩き、ますます好きになりました。その日は心穏やかに心地よく眠ることができました。
さて、あと1日あれば名人になれそうです。名人までのあと数湯はどこに行こうかな。
2017.09.18入浴