ある日、ラジオで県内のイベント情報が流れていました。何気なく聴いていましたが、「国東市」「登山大会」「両子山」という幾つかのワードが飛び出してきて、思わず喰いついてしまいました。早速国東市観光協会のサイトを確認、参加する為に動き始めました。
もくじ
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登山大会について
内容を調べると、国東半島峯道トレイルクラブ主催のイベントということが分かり、国東市にある三山を、日にちを分けて登る登山大会ということがわかりました。
公式サイトはこちら
国東三山登山会のスケジュール
11月21日(土)千灯岳
11月28日(土)両子山
12月05日(土)文珠山
土曜日は基本的に仕事ですが、28日は休みを入れていたこと、両子山登山は「一般コース」と「初心者コース」の2ルートに分かれて登ること、初心者コースは滑落などの危険が少ないことなどを考慮して、参加することを決めました。
ちなみにコースの情報は、HPに記載があった電話番号に電話を掛けて、直接担当者から聞き取りました。
六郷満山と両子寺
六郷満山とは、国東半島にある寺院群の総称とのことで、古くから「六郷満山文化」と呼ばれ栄えていました。中心の山から放射状に延びる谷筋に沿って、6つの郷ができたことが名称の由来になったとのこと。そしてその中心に位置する山が「両子山(標高720m)」で、その麓にある寺院が「両子寺」です。
大会当日
11月28日(土)、朝7時に自宅を出発、高速道路を使い国東市役所まで向かいました。家族全員で受付まで向かい受付と検温、そして記念品を4人分頂きました。次女は、最年少の参加者とのことです。
記念品は可愛らしい手ぬぐいです。
8時30分にバスが出発。国東市役所から両子寺までは、バスで移動します。その道中も窓から見える粗々しくも美しい岩山、それに繋がる様に造られたダムなど、思わず景色に釘付けとなってしまいます。国東市は、本当に神秘的な地域です。
両子寺に到着して境内に入りますが、駐車場に設けられているトイレが最後のトイレとなりますので、上まで登る方は要チェックです。
まずは、両子寺で手を合わせて挨拶を行います。両子寺の屋根のそりが美しい。思わず見とれてしまう建物でした。
境内に漂う線香の香りも良いですね。落ち着きます。四国の八十八ヵ所を巡礼した時は、馴染みのある香りでしたが、本当に久々に感じました。国東半島にも巡礼・お遍路がありますので、落ち着いたら巡礼したいものです。
さぁ、登山開始です。
両子寺~山頂
今回私たちが登った「初心者コース」は、片道1時間、往復2時間のルートです。両子山の山頂にはアンテナが建てられており、軽トラが通行する関係で山頂までのコースは全て舗装されています。その道をただひたすらに登ります。
データはYAMAPの私のページより
今回の参加者は、全体で50名。初心者コースの参加者は、私たち一家を入れて8名。それにスタッフ3名、計11名で山頂を目指しました。
長女(7歳)の場合
長女は、早速ビニール袋を片手に紅葉採取を行う為に動き回っていました。登山中でも立ち止まり、落ち葉を拾うものなので、足並みを尽く乱します。
私「上で拾えば良いから、早く登るよ~」
上の方の紅葉が終わっていることは、当然私は知っています。なんとか歩くことに意識を向けさせる事に必死です。私たち一家だけで登るのであれば、そこまでペースは気にしませんが、今回は他の参加者もいる為、流石に私たちが注意しない訳にはいきません。
しかし、坂はかなりの急勾配できつい。長女を待つという理由で、私含め他の参加者は休憩しながら登ることができましたので、正直私は救われました。ちなみに妻は、長女と一緒の為、休憩はあまりできなかったそうです。
長女のペースは、相変わらず遅い。しかし、体力が一番あるのも長女、凄く楽しんでいたのも長女の様に感じました。
私たちが長女を待っている間に(休憩している間に)追いついた長女は、山頂が近いことを感じると先頭に躍り出て、そのまま山頂までトップで辿り着きました。気が付けば私が最後尾です。
次女(2歳)の場合
境内では砂利で遊んでいましたが、私の背中に乗り込み登山を開始すると、すぐに眠ってしまいました。
思わず突っ込みたくなります。朝が早かったという理由もあるのでしょう。しかし重い。次女の体重は約12kg、運動しない為厚着させて、私自身の荷物もある為、背中の重量は18kgを越える程度でしょうか。テント泊できそうなほどの重量です。
若かった頃は、これ以上の荷物を背負い、北アルプスを歩いていましたが、日常のデスクワークで運動不足な身体にこの重量はそろそろ辛いです。もしかすると次女を背負って登る事は、今回の登山が最後になるかもしれませんね。もう歩いて欲しい。
次女が眠ってしまうと、私の重心が乱れるので、非常に登り辛いのです。また、私は足を怪我しており完全に治っていなかった点もあり、今回の登山は初心者コースにも関わらず、私にとってはなかなかハードなものとなりました。
登山道は、軽トラが通過できますが、勾配が本当に急すぎるのです。パンパンになった太ももを一歩ずつ踏み出し、確実に前に進み、山頂を目指しました。
辛かったですよ~。しかし終わりは必ずありますし、その辛さを楽しんでいる自分もいました。とりあえず、日常的に運動を行う習慣を身に着けたいです。
山頂~両子寺
山頂は展望台があり、360°見渡すことができます。
気が付けば2020年も終わり、空には冬の雲が浮いています。
風も冷たくて、私たちも厚着して束の間の山頂を楽しみました。
下山時は、途中まで同じコースですが、途中から「七不思議コース」を通り、奥の院の方へ下りました。舗装道から山道に入った瞬間、長女の好奇心は更に爆発的に高まりました。
さらに「鬼の背割り」「針の耳」などの難所や見所などもあり、長女は大はしゃぎです。子どもはこの様な冒険心をくすぐる様な場所が好きだという事を改めて感じました。この喜び具合が見れて、私も嬉しい。
細い空洞の中を通る鎖場「針の耳」は、流石に次女を背負った状態では通れません。一旦下ろして、次女を滑り台の様に滑らせて通しました。上に私、中間地点に妻、一番下にスタッフさんが待機してくれて、怪我もなく通ることができました。
最後の急勾配の階段を下りて、奥之院に出ました。崖をくり抜かれた位置に建てられている神秘的な建物です。無事に下山できたことに頭を下げて、下まで降りて下山完了です。
昼食・御朱印
12時に下山完了、13時にバスで国東市役所に戻る予定となっていましたので、その間に持参した昼食を食べて、御朱印を頂きました。
下山後の温泉へ
国東市役所に戻り、解散。その後は大分市に戻る途中にある杵築市の温泉施設「いこいのゆ」を利用しました。詳細は下記よりご確認下さい。
まとめ~子どもと自然遊び
心の底ではどう思われていたかわかりませんが、私たち一家が参加していたことに否定的な言葉を投げかける方がいなかった点が嬉しかったです。むしろ温かいお言葉を沢山頂き、参加者の皆様、登山中にサポートしてくださったスタッフの皆様、そしてご関係者の皆様には、本当に感謝しております。
どうも有り難うございました。
幼少の頃から山に連れて行くことが、子どもの成長にどの様に影響を及ぼすか、正直私にはわかりません。これが我が家の育児・育て方だとも考えたこともありません。おそらく、ただ単純に私が楽しいから連れ回しているのかもしれません。
しかし、非日常の空間で感覚を研ぎ澄ますことは、何かしらの良い刺激になるとは強く感じています。
(その何かが私にはわかりませんが)
想定できる危険は、可能な限り撤去して楽しんでいますし、これからも家族で登山を行えたら、私は嬉しいです。
何より親2人が自然を楽しんでいる。その様な姿を見せる事が大切。
最近はそう思う様になりました。後は自然遊びが好きな子になって欲しい。
そんな感じでしょうか。
本ブログを更新した日は12月4日です。明日の5日がイベントの最終日です。事故なく素敵な登山大会になる事を祈っています。
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