昨年からブログの更新回数が減ってしまいましたが、実は裏では新居を獲得するために、自分のプライベートの時間を存分につぎ込んで動き回っておりました。
温泉とは関係ないのですが、せっかくなので忘備録として残したいと思います。
もくじ
- ~2021年8月【経緯】
- 2021年8~9月【計画】
- 2021年10月~【設計】
- 2021年11月~【設計&諸手続き】
- 2021年12月~【確認申請&見積依頼】
- 2022年2月~【変更・調節・住宅ローン】
- 2022年3~4月初旬【工事契約・住宅ローン】
- 2022年4月中旬【解体】
- 2022年5月【地鎮祭】
- ここまでの感想
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~2021年8月【経緯】
小3の長女、3歳の次女、妻と私、計4人で2LDKの賃貸で暮らしていますが、子どもの成長に伴い、部屋が大変狭くなりました。荷物も溢れてしまい、我が家の一室は倉庫の様な状態です。
実家は農家であり、私もいつか帰ることになるだろうと思っていましたが、流石に今の住まいは限界が近い。妻は中古の住宅の見学や、不動産業者を巡り始めるほどでした。
そこで父母や祖父母、そして私たちで何度か相談を行い、実家の一部を解体して、新しい家を建てることになりました。
2021年8~9月【計画】
今回は、祖父母が住んでいる既存建物を解体して、二世帯住宅(1階が祖父母、2階が私たち)を新築する計画です。私の父と母は既存建物の壊さない方に住んでいますので、現状維持で変更はありません。
私たち以外に祖父母が同じ家に住みますので、祖父母の条件も聞く必要があります。もちろん父と母も使いますので、結局は全員の要望を聞く必要があります。
私は建物の設計に関する仕事を行っていますので、早速話を聞いて自分でプラン図の作成に取り掛かりましたが、これが凄く大変でした。
<条件>
前衛的なデザインはNG
農家だから目立たない外観にしてほしい
通り抜け可能なシューズクロークが欲しい
既存の残す建物と簡単に行来ができる様にして欲しい
1階の居間、水回りの位置は、現状(解体する建物)と同じ配置にして欲しい
6畳の和室が2室欲しい
上記が無理なら、8畳の和室が1室欲しい
和室は北に欲しい
寝室はお客さんから見えない様に北が良い
水回りも北
階段も北
中庭など不要
「じゃぁ南っ側に何を持ってくれば良いのかよ!!」
と思わず突っ込んでしまいました。私は中庭のある家に住むことが憧れだったのですが、祖父母から「いらん」「スペースが勿体ない」と不評で、今もなお言われて続けています。
「私の家なんですけど!!」
「私も住むんですけど!!!」
自分の住まいなので、少し拘ったデザインなども組み込みたかったのですが、これは祖父母以外に妻からもNGが出てしまい、残念ながら諦めました。
普通っぽい家が良いとのこと。
新築住宅なのに、目立たない感じが良いとか、普通が良いとか残念過ぎますが、まぁ全員が納得することが一番ですし、そこは妥協しました。
2021年10月~【設計】
プランが確定次第、隙間時間を見つけて図面を書き始めました。敷地の形状は、昔の図面を参考に現地にて改めて確認の上調節、敷地の高低差は祖母に箱尺を持ってもらい、自分で測りました。
ある程度図面ができた段階で、電気と給排水関係の設備屋さんを呼んで、工事をお願いする前提で設備図の作成を依頼しました。
通常の仕事が夜に終わり、その後タイムカードを切って、深夜まで図面を書いていました。この日々は体力的に凄く辛かったし、ブログを書く余裕もありませんでした。しかし職場の設備を使わせてくれた点は、大変有り難かった。
2021年11月~【設計&諸手続き】
図面を進めながら開発許可関係の手続きに取り掛かりました。計画地は、「市街化調整区域」と呼ばれ、本来であれば建物が建てられない特殊な地域です。
「開発許可」という大掛かりな手続きを踏む必要がありますが、そこは市役所と協議の上「農業従事者である」という条件の一つを使い、「開発除外」という開発許可と比べると簡単な証明書の発行手続きだけで、潜り抜けました。
その他には、既存建物の絡みで届出を出しましたが、問題なく次に進めました。
2021年12月~【確認申請&見積依頼】
建物を建てる場合は、その建物が法的に問題ないか審査してもらう必要があります。それを「確認申請」と言いますが、それの受付を行いました。審査してもらい一部修正、そして適合である旨の「確認済証」を受領しました。確認済証が無ければ、着工することはできません。とりあえずこれで一段落。ほっとするのでした。
12月後半からは、施工者2社に見積を依頼しました。
2022年2月~【変更・調節・住宅ローン】
1月末に見積が出ましたが、高額過ぎて困ってしまいました。いえ、情勢から高額になることは予想していましたので、ショックは少なかったですが、冷静に「どうしよう?」といった感じでしょうか。
働き方改革、木材高騰、コロナで物流ストップ、今は戦争、世の中は物価が高くなる要素で溢れています。
その中でも、可能な限り金額を抑えてくれた施工者にお願いすることに決め、その上で減額案を作成して、施工者と相談、変更図の作成などを行い、最終調節を行いました。
同時に見積書が出ましたので、住宅ローンの事前審査なども進めました。
2022年3~4月初旬【工事契約・住宅ローン】
なんとか工事契約を行うことができました。住宅ローンの事前審査を行い、その後本審査と、住宅ローン関連も順調に進みました。しかし、私は図面で頭がいっぱいだったので、住宅ローンの取っ掛かりは、妻と母に動いてもらって、最後の方から私が参加する形で話を詰めました。流石に住宅ローンまで調べる余裕は、私にはありませんでした。
2022年4月中旬【解体】
解体が始まり、GW前には解体が終了しました。解体開始時は、解体する建物に対して感謝と切なさの何とも言えない気持ちが押し寄せてきました。
2022年5月【地鎮祭】
GWの最終日、大安の良き日に、無事に地鎮祭を行うことができました。
その後、残す方の既存建物に影響が出る為、先に浄化槽を設置しました。本体は、遣り方を行って位置を確定、砕石を敷しいて6月に入りました。
ここまでの感想
「家を建てる」ということは、一大決心だと思います。まず21年8月、当初は「本当にするの~?」と、のんびり構えていた気がしますが、方針が確定してからは、とにかく自分を奮い立たせました。
「良い?本当に計画しても良いの?じゃあ動くよ?本当に動くよ?」
「よし、さぁやるぞ!!
さぁ!
さぁ!
さぁ!!!」
とにかく気合を入れなければ、最後まで身体が持ちませんし、少しのことで失速してしまう様な気がしました。
もちろん計画から地鎮祭まで、正直何度も不安に襲われましたよ。しかし、それに気づかない振りをして、ただただ前に突き進んだように感じます。前しか見ていない馬鹿になりきりました。
一番驚いていたのは妻だったかな。「やると決めたら、家ってできるものなの?」と呟いていましたが、どうやら頑張れば「できるもの」らしいですね。
もっと褒めなさい。私は、やる時はやる人間なのです。お小遣いを増やしても構いませんよ。
新しい家は、図面の段階で正直もっと手を加えたい部分はありましたが、全員の要望を網羅した住宅となっていますので、それはそれで良いのかなと思っています。まぁこれ以上手を加えますと、お金の問題になってきますし。
そして何よりも忘れてはならないことは、我が家の為に大勢の方が動いてくれたということ。
設備屋さんをはじめ相談にのってくれた各業種の皆様、そして施工者さん。結局契約はしませんでしたが、見積もりを依頼したもう片方の施工者さん。市役所の担当者にも仕事の合間を縫って何度も相談に行きましたし、確認申請の担当者、住宅ローンの関係者。職場の皆さんにも便宜を図って頂きました。
まだ着工して間もないですが、既に大勢の方に助けてもらっています。そして着工してからは、基礎、木材、左官、サッシ、内装、外装など、またさらに大勢の方の力を借りなければなりません。
建物を建てるということは、本当に大変なことであると、改めて感じました。
このまま、何事もなく、無事に竣工できることを願うばかりです。
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