2019年4月28～29日に鹿児島県と宮崎県の湯巡りを行いました。28日は早朝に霧島山に登り、桜島まで南下しながら8湯に入浴、29日は霧島山の西側から北側を通り東側へ行き、宮崎市の方へ進み、合計12湯に入浴しました。2日間の合計20湯です。その2日目の最後に入浴した温泉、それが「サン・ルピナス」でした。
もくじ
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湯巡り最後の温泉として
こちらの温泉は、辿り着けないと思い、予定に入れていませんでしたが、行く予定であった施設が事前の問い合わせで、臨時休業であることが判明して、急遽予定に組み込みました。
私は、湯巡りの〆は、塩化物泉が望ましいと思っています。保温保湿効果で肌を覆う為、複数の温泉に浸かる場合は、一番最後に入浴する方が効果的だと感じます。予定変更の為、下調べはできていない状態でしたが、サン・ルピナスの温泉は塩化物泉ということは、確認できていました。
青井岳荘から自動車を走らせて、目的地に辿り着きました。22時まで営業していますので、時間も問題なくゆっくり浸かれそうです。
いざ施設に到着すると「ヨード」と「ラジウム」という文字が張り出されています。
ヨード？
ヨードってヨウ素？
本当にヨウ素！！？？
心の中でヨウ素という単語が何度も木霊しました。九州では大変珍しい泉質で、私の知る限り九州では宮崎県の一部の温泉でしか確認されていない泉質だと思います。もし九州のその他の地域で含ヨウ素泉がありましたら、是非私に教えて下さい。
大興奮の珍泉質
まさかの泉質に驚きながら玄関を入り、受付を行いました。その反対側の壁には、大きな温泉分析表が掲示されています。
泉質名は「含ヨウ素－ナトリウム－塩化物泉」です。
（初めての泉質キター！！）
顔に出さずとも、心の中では凄くテンションが上がっていました。
受付後は、急いで脱衣室に駆け込み、衣服を脱ぎ棄て浴室へ向かいました。確かに化学薬品の様な香りが温泉から漂っています。小学校の保健室で嗅いだことのある様な懐かしさも感じます。以前温泉ソムリエの講習会でも、家元が「含ヨウ素は入浴するとすぐにわかる」と言っていたことを思い出し、「あーこれがヨウ素か」と納得しました。
サン・ルピナスの浴室には、メインの浴槽の他に、温度が高い温泉、水風呂、外部は広い露天風呂までありました。温泉の色は少し黄色の様に見えます。
入浴者が少なかったので、私は内湯でも露天風呂でも湯口の付近に座り、新鮮な温泉の香りを存分に楽しみながら入浴しました。その後は水風呂との温冷交互浴をひたすら繰り返し、疲労を残さない様に、身体にヨウ素を染み込ませるつもりで過ごしました。
湯巡りの最後に思わぬ伏兵です。今回は下調べをせず予備知識が無い状態で訪れた分、現地で凄く驚いた温泉でした。まるでその日の感動を全て持っていかれてしまったような、やられた感がありました。それだけインパクトが強かった温泉です。
素敵な出会いに大満足です。温泉は全て同じではありません。一つ一つの施設に温泉分析表が掲示されており、その施設の数だけ物語が存在します。また、同じ源泉からの引き湯であったとしても、使われ方や施設の設備により様々な楽しみ方ができるものです。
ヨウ素と言う事は、この温泉は太古の海水だったのか？温泉成分からその温泉の歴史を掘り下げていくと、なかなか面白いものが見えてきそうです。
霧島湯巡り編もやっと終わりました。登山を行い、さらに20ヵ所の温泉に入浴した2日間！沢山の素晴しい温泉に出会えて本当に幸せでした。
サン・ルピナスの基本情報
TEL：0983-33-1000
アクセス：東九州道「西都IC」より、自動車で約15分
泉質：含ヨウ素－ナトリウム－塩化物泉
pH値：6.6
メタケイ酸：51.4mg
▽公式HPはこちら
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2019.04入浴
「すごいニオイ」＃ジェットウォッシャー「ドルツ」
