とある2月の晴れた休日の早朝に、自動車を走らせて、熊本県南小国町にある温泉地「黒川温泉」に向かいました。
もくじ
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黒川温泉の巡り方
黒川温泉と言えば、温泉手形を使用した湯巡りが有名です。まずは温泉手形を購入します。観光案内所である「風の舎」や各旅館で購入することが可能ですが、私は「風の舎」で購入することをお勧めします。
当日の立ち寄り湯が可能な施設の営業状況などが記載されたビラを同時に頂けますので、湯巡りにおいて大変助かります。
料金は大人1,300円で、3ヵ所の対象施設に入浴が可能です。各施設の入浴料は、施設により異なり、500円から800円まで様々ですが、3湯入浴することを考えると、温泉手形を購入する方が間違いなくお得です。
私は朝8時前には到着していましたが、風の舎が開く9時まで、のんびりと車内で過ごしました。開店してすぐに温泉手形を購入、その後「田の原川」まで下りて行きました。
階段を下りている途中、わき道に吸い寄せられるようにふらふらと進路を変えながら、田の原川まで下りました。そして目にする「共同浴場」という4文字。
気になりますよね~
気になったら入浴するしかないですよね~
よし、入浴しよう!
地元の方々も利用する共同浴場
穴湯共同浴場は、田の原川に接して建てられている共同浴場です。混浴とのこと。建物まで近づくと、注意事項等が記載された看板があります。ドアに設けられたガラスは、マジックミラーとなっています。中からは外の様子が確認できますが、外からは中の様子を見ることはできません。
扉を開けて中を確認すると、誰も居ない独泉状態です。あつ湯とぬる湯に分かれた浴槽に温泉が溜まっており、私を誘っています。外壁に設けられた料金BOXにお金を投入し、中へ入りました。
冒頭で温泉手形について記載しましたが、共同浴場は対象外の施設の為、使用できませんのでご注意下さい。
入って直ぐの場所に脱衣棚がありますが、反対側には女性専用のスペースも設けられています。寒かったので急いで服を脱ぎ、浴槽に近づきました。天気が良い、暖かな一日と言っても、朝はまだ寒い。身体が温泉を求めています。
まずあつ湯を触ってみましたが、冷えた身体にあつ湯は刺激が強すぎたので、ぬる湯に浸かりました。身体中に染み渡って最高に気持ち良い。その後、身体が慣れたと判断したので、あつ湯に移動しました。
そして早速湯口に近づきます。湯口の温泉は、結構熱めで、触ると飛び跳ねる位熱いです。温泉分析表によると、泉温77.8℃と記載されていますので、そりゃ熱い。肌を覆う感覚がありますが、塩化物泉ではない。よって硫酸塩泉に近い温泉と判断しました。確かに泉質は、硫酸塩泉に近い「単純温泉」でした。pH値は3.3の弱酸性です。
奥の石積みを背に、肩まで浸かり、じっくり温まりました。最初に熱いと感じたあつ湯も、慣れれば適温です。ふと、自分が背にしている石積みが気になりました。石積みと表現するより、擁壁と書いた方が近いのかもしれません。浴室内に居ながら、河川に設けられた共同浴場という事実を感じました。
良い温泉でした。外部の方の利用も可能ですが、基本的に共同浴場は、地元の方が使う温泉とのこと。観光客は旅館の温泉を利用しますので、日中は穴場かもしれませんね。
さてさて、次の温泉は温泉手形を使って旅館の温泉に入浴しよう。
そう思いながら、田の原川沿いの通りをふらふらと進むのでした。
穴湯共同浴場の基本情報
アクセス:大分自動車道「九重IC」より、自動車で約40分
泉質:単純温泉
pH値:3.3
メタケイ酸:135.6mg
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2020.02入浴