2022年5月15日、自粛が続いていた登山イベント「べっぷ鶴見岳一気登山」が3年ぶりに開催されました。
もくじ
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ユニークな登山大会
べっぷ鶴見岳一気登山とは、海抜0mから山頂1,375mまで登る登山大会です。
コースは3部門に分かれており、海から山頂までタイムを競う「①いだてん天狗タイムレース」、海から山頂まで歩いて登る「②のびのびさくらウォーク」、スタートから8km地点のロープウェイ乗り場まで登る「③Go!Go!Go!ハーフウォーク」があります。
私は今まで全ての部門にエントリーしたことがあり、①は2011年、②は2012年、③は2019年に参加しました。③の様子は、過去記事でも残しています。
①は11年前のお話しです。当時はランニングなどを行っていませんでしたが、北アルプスに通っていた時期だったので、筋力と体力はありました。それでも2時間59分でした。
記録を更新したい。よって今回の目標は、2時間58分と設定しました。
日々のランニングと作戦
私がランニングを始めたのは、2020年12月から。週に2~3回、夜にヘッドライトを付けて、約10kmを走っています。
十分なトレーニングとは思っていませんが、日々の仕事に支障がない範囲で、体力維持を心掛けた結果のランニングです。体力「向上」ではなく「維持」が当初の目的でした。
登山道を走った経験はありません。その様な私にトレランができるのか?昔は若さで押し通せましたが、今はそういう訳にはいきません。よって作戦を考えました。
<作戦>
とりあえずハーフゴール8km地点まで約1時間。残りは頑張る!
正直登山道を走った際のタイムについて、全く見当がつかなかったので、この様になりました。そして当日を迎えます。
スタート
荷物は、トレラン可能なバックパックに水分500ml、栄養補給ゼリーと塩分チャージを5個ほど詰め込みました。あとは貴重品と手袋とタオル。
少し離れた位置に自動車を止めたので、駐車場からスタート地点まで歩いて向かいました。それもウォーミングアップになると思いましたので。
受付後は、着替え等の大きな荷物を預けてストレッチやウォーキングなどをして身体を解しました。


合図と共に一斉スタート。ウォークの方々が拍手と声援を送る花道と、楽団が奏でる華やか音楽で気分は凄く高揚します。わかってはいましたが、それでペースが乱れてしまう。しかしここはそれでも見栄を張って走り抜きました。


そして1kmも走らないうちに疲れてしまうのでした。
それでもハーフゴールまでは順調でした。沿道の声援が力になりましたし、別府八湯温泉道の「名人タオル」を頭に巻いて走ったので、「名人~!頑張れ~!」などといった応援も頂きました。
「名人タオル」とは、別府八湯温泉道の対象施設を88ヵ所利用してスタンプを集めると、「名人」として認定され、その際に頂けるタオルのことです。吸水性に優れているので、汗かきな私には重宝するだろうと思い試してみましたが、機能面でも笑い?の面でも大変役に立ちました。
オフロードもありますし、舗装されていない場所も走ります。ランニングシューズでは滑りそうな箇所がいくつかありました。登山道でも踏ん張りが効かない点、安心して体重を掛けられない点が、少し辛かったです。
本格的な登山道へ
登山道に入り、急な坂道・悪路をただただ進みます。大きな岩を乗り越えようとした際に、足運びを間違ってしまい「ピキッ」と右足の脹脛を攣ってしまいました。
思わず「いてッ!!」と叫んでしまったので、私を追い越す多くの方々が励ましや共感の声をかけてくれました。
もう走ることはできない。それを庇う様に歩こうとすると今度は左足の脹脛が、さらに両足の脹脛を庇おうとすると、両足の太ももの膝の付け根内側部分、連鎖の如く足から悲鳴が聞こえてきました。
仕方なく歩きます。歩いては足を伸ばし、歩いては足を伸ばし、ただただゴールを目指しました。
そしてタイムは、
3時間13分52秒
んんん。3時間を切ること、昔の自分を越えることができませんでした。休み休み登ったから仕方がない。おそらくドベから2〜3人目位ではないでしょうか。
まぁ完走・・・、いや完登できたので、良かったとしましょう。それに達成感もありましたし。
感想
足を攣って思ったことは、11年前の苦悩でした。あの時は「こんなキツイ登山、どうして参加したのだろう!」と思ったものですが、辛い記憶というものは美化されて忘れてしまうもの。今回も激しい後悔に襲われました。
しかし、ランニングの日々を1年以上も続けていた影響か、多少の筋肉痛はありましたが、すぐに身体は回復しましたし、前半は完全に予定通りでした。
つまり、今回の経験を踏まえてさらにトレーニングを重ねれば、来年は2時間30分も十分に視野に入る様な気がします。
もちろん今回は参加して良かったと思っていますし、十分満足しております。自分の体力「向上」に希望が見えましたし、少し自信にも繋がりました。
来年はまた走るか?しかし家族で参加したいという気持ちもありますし、ゆっくり検討したいと思います。
下山後の温泉
下山後の温泉は、亀川温泉「浜田温泉」を利用しました。完登者には「市営温泉無料入浴券」が配られます。対象施設は「不老泉」「竹瓦温泉」「浜脇温泉」そして「浜田温泉」です。
駅周辺は、登山大会参加者が殺到するだろうと予想して、駅から一番離れている施設を選びました。


相変わらずのアチチな温泉、しかしそれが絶妙で気持ち良い。全身を覆う感じが最高でした。浜田温泉の詳細は、過去記事をご参照下さい。
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