とある雨降る日曜日、4歳の長女と一緒に大分県九重町の「壁湯温泉(福元屋)」の立ち寄り湯を利用しました。大分県の温泉は、別府や由布院のイメージが強いですが、九重町も良質な温泉が大量に湧いています。数年後には湧出量は、別府を越える可能性があると聞いたことがありますが、おそらく地熱発電の関係でしょうね。
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さて、壁湯温泉と言えば、九重町を代表する温泉です。宿泊施設である福元屋さんが管理しており、九州温泉道にも指定されています。位置は大分県と熊本県の境界付近、自動車で20分も走れば熊本県小国町です。
建物は国道387号線沿いの道の下に建っています。この国道387号線の付近は、大分県玖珠町から熊本県小国町にかけて良質な温泉が沢山湧いています。いつか時間があるときに、国道387号線に沿って温泉巡りを楽しんでみたいものです。
福元屋の宿泊者は専用の駐車場がありますが、立ち寄り湯利用者は、付近にある公共駐車場を利用します。公共駐車場に自動車を止めて、福元屋の旅館の屋根を左に見下ろしながら、坂道を下ります。下まで降り付くと分岐があり、直進が共同風呂、左折が福元屋となります。
まずは玄関を入り、料金を支払います。大人300円、小人150円です。九州温泉道のスタンプもその際に頂きましょう。「日本秘湯を守る会」の提灯が良い味を出しています。すぐに玄関から建物の外に出て、川の方へ行き、看板の奥へ進みます。
今回は他の利用者がいたことと、本来であれば撮影禁止のエリアの為、浴室は撮影していませんが、このロケーションは是非撮影して皆様にご紹介したかった!!浴室の写真は、下部に記載の公式HPより、是非ご参照下さい。
壁湯温泉は、岩をくり貫かれたその下部にあり、温泉と川の境は通路兼堤防のコンクリートで区切られています。岩の上部は、木々が身を乗り出しており、陽が当たらない静かな空間です。川のせせらぎと共に、セミの鳴き声が静かに響いています。緑も青々しく輝いています。
壁湯温泉は、「足元湧出」の大変珍しい温泉で、日本で20~30ヵ所程度しかないと言われています。足元湧出とは、文字通り足元(浴槽の底)から温泉が湧いている「源泉=浴槽」の温泉です。空気に触れていない為新鮮過ぎる温泉で、壁湯温泉の浴槽も透明度が高い美しい温泉で満たされていました。また、壁湯温泉の湧出量は大量という噂を聞いたことがあります。浴槽内の温泉がこの様に美しい要因の一つに、湧出量も関係しているのでしょう。
脱衣スペースは、コンクリートの通路の奥にあります。女性は手前の小屋で脱衣可能です。浴槽の底は、大小様々な岩と石が転がっており、大変歩きつらい。しかし、それも壁湯温泉の魅力です。移動が難しい温泉など、面白くて仕方がありません。深さがあるので、泳ぐ感覚で移動した方が良いかもしれません。特に今回は娘を抱えて移動していたので、2回ほど躓き、バランスを崩してしまいました。温泉分析表によると、泉温は36.6度。夏には嬉しいぬるい温泉です。
さて、私が入室した時は、カップルが1組、男性が2名、合計4名入浴していました。カップルさんはお互い向かい合って、女性の方は浴槽の外側(壁側)を向く形で入浴していました。カップルの女性の方はタオルで完全防備状態でしたが、背中とうなじは美しかった。美人さんである事が推測されます。極力視界に入らない様に配慮しましたが、不可抗力で視界に入ってしまうものは仕方がありません。なんだかこっちも恥ずかしくなります。混浴ならではの緊張感。いや、見ないのは逆に失礼なのか?どっちにしても眼鏡を外しているので、見えないんですけどね。(一体何を書いているのでしょう!?)
ちなみに女性で混浴が苦手な方は、女性専用の浴槽もありますので、ご安心下さい。
娘は、浴槽の底に溜まった少量の砂を、足の裏で探し、サルベージすることに夢中でした。私はサルベージした砂の受け取り役です。浴槽は4歳児が入浴するには大変深い温泉です。鼻と目だけを水面の上に出して、ひょこひょこ動き回っていました。髪の毛を湯に浸からないように、束ねていましたが、4歳児の行動は予測がつきません。
浅い部分もありますが、壁際は小学生でも足が届かないかもしれません。子どもと一緒に入浴する場合は、目を離さないことが大切です。
浴槽には、「半刻(1時間)入らずして壁湯を語るべからず。一刻(2時間)入って身體に問うべし」と看板が掲げられていました。1~2時間かけてゆっくり浸かることが本来の楽しみ方の様ですが、今回は娘も一緒だった為40分程で上がりました。湯上り後は、ぬるい温泉ですが身体がほかほか温まっていることを感じました。次回利用するときは、さらにゆっくり、情緒ある壁湯温泉を楽しんでみたいと思います。
福元屋 壁湯温泉の基本情報
電話番号:0973-78-8754
pH値:7.9
メタケイ酸:105mg
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▽公式HPはこちら
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2018.07入浴