とある雨降る日曜日、大分県竹田市長湯温泉にある「大丸旅館」の温泉を利用しました。当日の天気は大変不安定で、大分市内は晴れていましたが、長湯温泉エリアに侵入すると土砂降り状態でした。
まずは、自動車を駐車する前に小走りで玄関まで走り、入浴可能な旨を確認、その後自動車を止めて再度玄関へ向かいました。
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大丸旅館と言えば、長湯温泉では老舗中の老舗です。そして旅館は、当然ですが宿泊者優先です。立ち寄り湯利用可能時間ではありましたが、念の為確認を行った次第です。
その際に「泡付きはありませんが良いですか?」と聞かれました。長湯温泉は「日本一の炭酸泉」と宣言しており、確かに大量の遊離炭酸が含まれている温泉地ですが、全ての施設で「泡付き」が楽しめる訳ではありません。炭酸泉は泡付きのイメージが強いですが、泡が付着する温泉は、大変希少だということを忘れてはいけません。もちろん大丸旅館は、泡付きを抜きにしても素晴らしい温泉です。
大丸旅館の温泉は、三代目女将のテイさんが、夢のお告げで掘った温泉らしく、「テイの湯」と呼ばれています。受付を済ませ、長い廊下を進むと、その突き当りが浴室「テイの湯」です。中をのぞくと、長方形の浴槽と奥に露天風呂、窓の外は芹川が流れていました。急いで服を脱ぎ、浴室へ入ります。まずは内湯です。十分にかけ湯を行い入浴します。熱い?と思ったのは、身体が慣れていない最初だけです。浸かると湯は適温で、なんとも心地良い。
泉質は「マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉」です。湯口の新鮮な温泉の味を確かめてみると、炭酸の風味を強く感じました。泉質名に「二酸化炭素」の表記がなくても、大量に成分が含まれていることが分かります。肌への浸透効果も十分にあると思われます。マグネシウムの硬い金属系の香りは、長湯温泉に浸かっていることを実感させてくれます。
露天風呂は、芹川に面している風情のある空間です。川のせせらぎ、土砂降りの雨音も心地良いBGMに聴こえます。浸かると「血行促進」、飲むと「便秘解消」に効果があると言われている長湯の温泉は、身体を整えてくれる素晴らしい温泉です。特にこの大丸旅館の浴室は、居心地が良すぎます。ゆったり川を眺めながら浸かると、日常のしがらみから解き放たれたような、心が軽くなる様な感じがします。これが「転地効果」というものでしょう。
待合・休憩スペースとして、談話室を利用することができます。浴室の前と玄関部分の2ヵ所ありますが、どちらも本が並べられており、とても癒される空間となっています。
この様な空間で何も考えずに、ゆったりと一日を過ごしてみたいものです。
もちろん晴れている日も良いですが、「雨」という天気も、この空間をより素敵な空間に彩ってくれます。(少し降りすぎな気もしますが)
ちなみに、長湯温泉で有名な温泉施設「ラムネ温泉館」は大丸旅館の別館となります。宿泊の際は合わせて利用したいです。
大丸旅館の基本情報
電話番号:0974-75-2002
泉質:マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉
▽泉質の詳細はこちら
▽公式HPはこちら
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2018.09入浴