とある曇りの日曜日、大分県竹田市の長湯温泉「中村屋」の温泉を利用しました。中村屋は、長湯温泉のシンボル的温泉施設「御前湯」の隣に建っており、自動車で奥まで進むと駐車スペースがあります。
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料金は、車路部分にある玄関から、建物内に入って支払います。電照看板が目印です。ちなみに下の写真に写っている紫の建物が御前湯です。本当に近い。中村屋に宿泊すると、歩いてハシゴすることも簡単に可能です。
また料金は、大人200円(アメニティ付)と格安です。今回私が利用した露天風呂は、本館とは別棟となっており、駐車場のすぐ下にありました。
浴室のサッシを開けると、土色に濁った素晴らしい温泉が浴槽に溜まっていました。広くて開放的!そして析出物が凄く、浴室内で見事な造形を作っています。
床は析出物が積み重なって、鍾乳洞の様になっており、浴槽の縁は雪山の雪庇の様に湯船の方に迫り出しています。一体これ位の長さに成長するのに、どれだけの歳月がかかるのだろう。入浴しながら、この温泉に対する様々な思いが、頭の中を駆け巡っていきます。
温泉は外気に晒されており広い為、入浴する場所によって温度に差があるように感じました。湯口の付近は、新鮮な温泉が注がれているので熱めです。しかし、我慢できない程熱い温度ではありませんので、直接触って楽しむことも可能です。
味は、炭酸の風味が強くエグ味は他の長湯の温泉に比べて控えめで、周辺の温泉の中ではあっさりとした印象を受けました。(個人的な感想です)この温泉を「うん、イケる!」と思いながら飲んでいる自分に可笑しさを感じます。普通であれば「美味しい」とは感じない味だと思いますが、気が付けば私もすっかり温泉という沼の住人になっているようです。
長湯の温泉は飲んでも浸かっても効果がある薬の様な温泉です。泉質は「マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉」です。香りもまた素晴らしい。
私が湯から上がり服を着替えている時に、年配の方が入室してきました。軽く挨拶を行い少しだけ会話が続きました。
「今日はどちらから来られたのですか?」という私の問いに「福山市です。わかる?」と返答。「良く知っていますよ!私も結婚式を福山市で挙げましたので!」と盛り上がり、出会いを喜び合いました。福山市とは、広島県の最も東にある大きな市です。
こういうのを「一期一会」と呼ぶのでしょうか。温泉に関する嬉しい出会いは、今まで沢山ありました。今後も大事にしていきたいです。
長湯温泉「中村屋」、良い湯でした。
中村屋の基本情報
電話番号:0974-75-2065
アクセス:大分自動車道「湯布院IC」より、約50分
泉質:マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉
pH値:7.0
メタケイ酸:229mg
遊離炭酸:768mg
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※寒くなると入浴中の事故が多発します。入浴前に水分補給、念入りなかけ湯等、安全を意識して入浴を行いましょう。自宅でも温泉施設でも共通の注意事項です。
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2018.11入浴