とある晴れた日曜日、大分県竹田市の長湯温泉にある「クアパーク長湯」の温泉を利用しました。温泉と同時に建物にも興味があり、ずっと利用したいと思っていた温泉です。開店時間の20分前には、すでに到着して、そわそわしながら過ごしていました。
もくじ
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世界基準の木造建築
まず建物が凄い。クアパーク長湯は、2014年に建築分野の国際的な賞であるプリツカー賞を受賞した建築家の坂茂氏が携わっていることでも有名です。木造建築物で屋根などが丸みを帯びていますが、違和感はありません。いや、木でここまでのものを造り上げる想像力と技術が素晴らしい。これが「世界」に通じる新しい木造のデザインなのでしょう。
大きな屋根は、「レシプロカル構造」と呼ばれる工法が使われています。部材が1ヵ所に集中することを避け、4本の丸太が互いに支え合うことにより釣り合っていますが、緻密な計算の上に成り立っていると思うと、感動してきます。
木の温かみを感じる室内空間
正面に下足入れと受付があり、利用者は中央のスロープを使い、2階の脱衣室へ向かいます。受付では、コロナ対策として検温と氏名の記入を行いました。また、この際に写真撮影の許可も頂きました。
1階部分は男女共用のバーデゾーン(BADE ZONE)、脱衣室の隣りは男女別の浴室が設けられており、バーデゾーンは水着着用エリアとなっています。私は持参しましたが、水着は施設でレンタルすることもできます。また、1階を利用せずに2階の浴室だけを利用することも可能です。
脱衣室からバーデゾーンの出入口を開くと眼下に広がっている空間に、思わず「おぉ~」と唸ってしまいます。
男女共用のバーデゾーンは、中央に大きな浴槽があり、その浴槽は外の歩行浴まで繋がっています。
幾つもの三角を組み合わせた外壁と窓、レシプロカル構造の規則性のある屋根で覆われた空間が凄い。木の温かみを感じられると同時に安らぎも感じます。
水着を着用していても、温泉は温泉です。まずは十分にかけ湯を行ってから温泉に浸かります。歩き湯も含めると大変広い浴槽ですが、全ての浴槽が満たされており、その豊富な湯量に驚かずにはいられません。
受付で聞いた話だと、源泉は4つもあるとのこと。確かに温泉分析表も4つ、そして混合泉も2つ掲示されていました。
歩く事が楽しい歩行浴
屋外にある歩き湯は、往復で100mもあるとのこと。自然を感じながら行う歩行浴は、なかなか楽しいものがあります。
また、芹川に面して設けられている露天風呂も素敵です。当日は開店一番で利用した為、温泉成分がバリバリに固まっている様子に出会うことができました。もう最高です。
泉質は、中性の「マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉」です。長湯の温泉は、良く「重炭酸泉」と表現しますが、重炭酸泉は血行促進効果が非常に高い温泉として研究されています。
何度も歩き湯を往復していると、身体は次第に熱くなってきました。最後は2階脱衣室の隣りの階段を上った先にある浴室で、身体のメンテナンス。そして湯から上がりました。
屋根に近い配置の為、レシプロカル構造の屋根をじっくり観察できました。
湯上り後はスッキリ気分爽快です。クアパーク長湯の温泉で、1人で2時間近くも楽しみました。湯巡りを行い沢山の温泉に浸かることも好きですが、クアパーク長湯の様な洗練された癒しの空間で、じっくり温泉と戯れる時間も良いものです。
是非また利用したいと思います。
まとめ
新しい健康のシンボルの様な存在
血行促進効果のある重炭酸泉で運動(歩行浴)を行うことができる。
木造建築が凄い
建物は、建築に興味のある方が釘付けになるような、洗練された木造建築
クアパーク長湯の基本情報
電話番号:0974-64-1444
アクセス:大分自動車道「湯布院IC」より車で40分
泉質:マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉
▽公式サイトはこちら
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2020.08入浴