大分県別府市にある温泉地「鉄輪温泉」は、湯けむり立ち昇る光景でも有名な温泉地ですが、湯治が盛んな温泉地でもあり、エリア内には湯治用の旅館(貸し間旅館)が沢山建てられています。
とある11月の土曜日に、鉄輪温泉の宿泊施設「あそ旅館」に宿泊し、温泉ジャンキーの湯友さん方と地獄蒸しパーティを行いました。
もくじ
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温泉地の中心部
鉄輪温泉は、湯治で栄えている温泉地で、湯けむり立ち昇る景観は、思わず圧倒されてしまいます。あそ旅館はその様な温泉地の中心部に位置しており、周辺には幾つもの立ち寄り可能な温泉が設けられています。
あそ旅館の前面道路の排水溝からは、なんと湯けむりが立ち昇っています。地面が熱い、本当に面白い地域です。
宿泊プラン
素泊り、朝食付き、朝夕付などプランがありますが、今回は朝食のみ付けました。夕食は地獄窯を使い、自分たちで用意を行います。
素泊りで3,500円、朝食付き3,900円とのこと。その他、駐車場代として100円を支払う様になっており、今回は4,000円のお支払でした。なお、料金は私が宿泊した2020年11月の情報です。変わる可能性もありますので、宿泊を検討する場合は直接お電話でお確かめ下さい。
私が借りた部屋は、6畳の和室でした。コイン式TV、冷蔵庫、物干し金物、暖房器具が設けられています。湯治とは、温泉に浸かり長期間かけて身体を癒すものです。1週間以上宿泊される方も多いとのこと。まさにここは、温泉文化が生んだ宿泊施設です。
台所・トイレ・手洗い・風呂・地獄窯は、全て共用です。そして風呂は、当然ですが温泉です。私たちの地獄蒸しパーティは、大部屋を借りている湯友の部屋で行いました。
地獄蒸しのフルコース
17時に旅館に集合し、全員で買い出しに向かいました。旅館周辺にも地獄蒸し用の食材を扱っているお店はありますが、今回は時間が夕方だったこと、食材の多さを考慮してひょうたん温泉前のマルショクに歩いて向かいました。
味付けは、塩と醤油の2種類のみ。塩と醤油は、宿泊者共用の台所にあるものを使わせて頂きました。
初めて地獄窯を使用する時は、施設の方に説明を聞いた上で利用しましょう。噴気の出し方、蓋の置き方など、詳細を教えてくれます。蒸し時間の目安は、廊下に掲示されていましたので、参考にしました。タイマーも貸して頂けます。
さぁ、地獄蒸しのフルコースの始まりです。
たまご&豚まん
たまごは、地獄蒸しで定番の食材です。6~7分程蒸して調理しました。程よい固まり具合で、塩を使って頂きました。幾つでも食べられそうな程美味しいですが、まだまだ食材はある為2個に留めました。
豚まんも、何も考えずに気軽に用意できる食材です。既に出来上がっている豚まんを温めるだけの感覚で、たまごと一緒に用意しました。
ここで、まずは乾杯!!
たまごと豚まんを摘まみにビールをグイっと飲み、その間に時間が掛かる食材が蒸しあがりを待ちます。
しいたけ&玉ねぎ
しいたけと玉ねぎは、約15分蒸しました。感覚的には、玉ねぎが透明になるまで、しいたけはそれに付き合う形で蒸し上りを待ちます。
玉ねぎは思いつきで購入しましたが、大当たりでした。旨味が格段に跳ね上がり、瑞々しくなりました。しいたけも同様に美味い。どちらも醤油が合いました。
この玉ねぎを見てください!美味しそうでしょ!?
さつまいも&じゃがいも
さつまいもは、地獄蒸しでは定番の様な存在です。約30分蒸して、竹串で柔らかさを確認して部屋に運びました。さつまいもは、甘味が際立って美味い。娘たちに食べさせてあげたい程美味しかったです。
じゃがいもは、塩を振りかけて食べるとお酒が進みます。こちらも美味い!酒の摘まみとしては、私は塩が合うじゃがいもの方が好みかもしれませんが、さつまいもも、病み付きになる美味さ。どちらもガツガツと頂きました。
しかし、芋関係はお腹が膨れます。メインの魚と肉を蒸す前に、全員お腹が膨れてしまいました。


海鮮
鍋料理に使用する魚の切り身とホタテを一緒に蒸しました。窯に入れて待つこと10分、お皿の中には蒸し上がった料理と出汁が!!この出汁は絶対に美味い!!とテンションも高くなります。


部屋に戻る際に、若女将さんからカボスを頂きました。地獄蒸しとカボス、まさに大分の誇る必殺コンビです。それに醤油を加えて頂きました。
カボスをレイアウトして、写真を撮ります。題材は、
<地獄蒸しの海の幸~大分のカボスを添えて>
と言ったところでしょうか。またカボスは、焼酎のお湯割りにも垂らして楽しめます。
ウィンナー&肉
最後に肉が登場です。約5分で完成です。豚バラは絶対に美味い。そう思いながら蒸しましたが、間違いありませんでした。ウィンナーも良い具合に蒸し上り、また張りのある食感が気持ち良い。豚バラはカボスと醤油で、ウィンナーはそのまま頂きました。
終電も気にせずに、気兼ねなくお酒も飲めます。何より温泉仲間と共通の趣味で盛り上がれる時間は、嬉しくて楽しい。


そして夜は更けていくのでした。
湯けむり立ち昇る鉄輪温泉が美しい。
・・・食べ過ぎて苦しかった。
館内の温泉も要チェック
館内の温泉は、朝5時から23時まで利用することができます。貸切として利用することができ、利用する際は入浴中の札を立てて脱衣室に入室します。熱くて身体が目覚める様な温度でしたが、それがまた気持ち良い。湯の中を混ぜると適温になります。
他の鉄輪温泉の湯と比べると、塩っ気はあまり強い方ではない気がしましたが、湯の触感はいつまでも残っていた点などより、保温保湿効果は十分あることを感じました。
気持の良い温泉でした。夜遅くまで飲みすぎて、次の日に寝坊して朝風呂ができなかったことが悔やまれます。
身体に優しい朝食
朝食は、ごはん、みそ汁、魚をメインとした一皿が部屋に運ばれてきました。身体に優しい料理で、ほっこりします。
周辺の温泉施設
別府滞在期間中は、「鉄輪むし湯」と「熱の湯」を利用しました。「鉄輪むし湯」は、旅館が回数券を持っており、その券を旅館から買うことにより、普通より安く利用することができました。「熱の湯」は基本的に無料の市営温泉です。


また、あそ旅館宿泊者は、旅館が組合に加入している関係で、「すじ湯温泉」を無料で利用できるとのことです。外湯巡りに関しても、お得な情報があるかもしれませんので、旅館関係者に確認を行った上で巡った方が良いと思います。
まとめ
湯けむり立ち昇る美しい景観を眺めながら、温泉話に花を咲かせたひと時。正直これは癖になります。凄く楽しかったです。
次回はいつ利用しようか、今から一人そわそわしています。一人で利用することも考えています。それだけに「温泉」に包まれた空間は癒しでした。
この様な過ごし方、素敵だと思います。あそ旅館、大ファンになりました。
・鉄輪温泉は湯治文化が栄えており、低価格で宿泊できる貸し間の旅館が多い。
・地獄蒸しで使用する調味料は、塩と醤油で十分。
・地獄蒸しは、とにかく楽しい(重要)
あそ旅館の基本情報
・電話番号:0977-66-0416
・アクセス:大分自動車道「別府IC」より、約10分
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