とある晴れた日曜日、大分県別府市の鉄輪温泉エリア内にある共同風呂「すじ湯温泉」を利用しました。すじ湯温泉は、長い歴史のある共同風呂ですが、赤字等の関係により2015年頃に一度閉鎖されました。しかし、多くの温泉通の方が復活を望み、2016年に見事復活を果たすのでした。
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「筋湯」と言うと、大分県九重町の温泉地「筋湯温泉」が有名です。別府市内では、鉄輪温泉以外に亀川温泉でも筋湯と名がつく温泉があります。ちなみに「筋湯」という名称は、身体の筋に良い温泉という意味で名付けられたと聞いたことがあります。
すじ湯温泉に駐車場はありませんので、鉄輪温泉の無料駐車場を利用します。私は鉄輪温泉の東側、ひょうたん温泉の通り沿いにある、みゆき屋さんの隣の駐車場を頻繁に利用しますが、平日などは「熱の湯」の前の無料駐車場を利用しても良いでしょう。徒歩3~4分で目的地に到着します。
年季の入った外観と道路沿いに「ミニ湯雨竹」が良い味を出しています。湯雨竹とは、「ひょうたん温泉」が研究施設と共に開発した「竹製冷却装置」です。100℃近い高温で、酸性よりの鉄輪温泉の温泉を冷やす為、竹が用いられました。流れる温泉を水滴に細分化することにより、表面積を増やし、湯温を下げることに成功しています。湯雨竹は、温泉の湯量や温度等により大小様々な規模があります。すじ湯温泉の湯雨竹は小規模のものですが、入浴すると確かに機能は果たしていることが確認できました。
扉を開けると正面にお地蔵さんがあり、100円を投入するBOXがあります。温泉道のスタンプも設置されています。浴室は、脱衣棚と浴室が一体となった、典型的な共同風呂です。そして水道がありません。と言うことは、浄化槽もなく、そのまま河川等に流れているのでしょう。よって、すじ湯温泉ではシャンプー等アメニティーを使用することは禁止されています。
さて、十分にかけ湯を行い入浴します。湯は激熱ではなく、約40℃前後の適温でした。長湯するには最適な温度です。程よい塩っ気が感じられます。そして他の利用者がおらず、終始独泉でした。この様な温泉を一人で利用できるとは、本当に贅沢です。
温泉分析表は確認していませんが、「ナトリウム-塩化物泉」であることは間違いないでしょう。保温保湿効果のあるコーティングの温泉です。湯上り後は、汗が止まりませんでした。
この共同風呂の鄙びた雰囲気も気に入っています。ゆったりとした心地良いひと時を過ごすことができました。
付近には肉まん屋があり、良く利用しています。ピリっしたアクセントがあり、お気に入りの肉まんです。
<すじ湯温泉の基本情報>
泉質:ナトリウム-塩化物泉
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2018.06入浴