とある晴れた日曜日、大分県別府市の柴石温泉エリアにあるお寺「長泉寺」へ行き、境内にある温泉「薬師湯」に入浴しました。
もくじ
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静かな温泉地
長泉寺は、柴石温泉エリアに位置するお寺です。
柴石温泉は、895年に醍醐天皇が、1044年に後冷泉天皇が療養のために湯治された温泉地であると伝えられており、国民保養温泉地、国民保健温泉地に指定されています。
「龍巻地獄」「血の池地獄」などの観光スポットもありますが、全身入浴が可能な施設は市営の柴石温泉の他はそう多くなく、緑豊かでのんびりとくつろげる静かな温泉地です。
お寺の中に温泉
別府市には、「温泉×神社」「温泉×競輪場」「温泉×仕出し屋さん」「温泉×遊園地」など、施設を管理している施設が沢山あります。
今回は「温泉×お寺」の組み合わせです。
長泉寺に到着。
境内に入ると、インターフォンがあります。
当日は、すぐに住職さんにお会いできた為押しませんでしたが、温泉を利用したい方は、インターフォンで連絡を行います。
温泉利用者は、記帳を行い賽銭箱にお金を入れます。
ポケットの中に、先の温泉で使用したコインロッカーの返却されたお金100円が入っていましたので、そのままお賽銭として投入しました。
温泉道のスタンプは、賽銭箱の横に設置されています。
温泉は一部屋のみ、それも貸切風呂となっていますので、先の利用者がいた場合は待つ必要があります。
温泉は、住職さんが自ら設計して、家族総出で建てた手作り温泉とのこと。
この手作り感が、温かみのある優しい雰囲気を醸し出しています。
優しさの温泉は特別感満載
入室して、まず先に温度を確認します。
数年前のお話しですが、激アツ熱湯温泉となっていた時があり、入浴できずに撤退したこともありました。
私にとっては、苦い思い出なので一番初めの温度確認は大切です。
今回は適温の様子。
ちなみに浴室には、水道や井水はありません。
浴室の奥にバケツが並んでおり、この冷水が温度調節の為の冷水として使われます。
この冷水は、温泉を汲んで冷やしたものです。
あの時は、全ての冷水を使っても温度は下がらなかったな。
さて、適温の温泉に浸かります。
肌を覆う様なマイルドな感じがあり、いつまでも長く浸かっていたい気持ちになります。
湯口の新鮮な温泉を口に含むと、レモンの様な渋みを感じます。
この渋みで瞬時に「酸性泉」であることが推測できます。
HPに記載の泉質は「含食塩酸性泉」です。
この温泉は、龍巻地獄からの引き湯と言われています。
つまり、あの間欠泉から噴き出した高温の温泉に浸かっているということです。
もれなく「国の名勝」「別府市の天然記念物」に浸かるという特別感も得られます。
こんなに素晴らしい温泉を、こんなに希少な温泉を独占堪能できる長泉寺。
温泉という恵みに対して、感謝の念が湧いてきます。
幸せですね。
「涅槃寂静」
私は煩悩塗れですが、心と身体は十分に安らぎました。
まさにお寺らしい温泉だと思います。
(涅槃寂静、仏教っぽい四字熟語を使ってみたかっただけで、正確な意味は理解できていないと思います)
日々の健康は、週末の温泉から。
長泉寺薬師湯、相変わらず良い湯でした。
素敵な温泉を有り難うございました。
長泉寺薬師湯の基本情報
泉質:含食塩酸性泉
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