とある平日の夕暮れ時、大分県大分市の「あたみ温泉」を利用しました。市街地にある為、駐車場等の関係上、なかなか利用する機会がありませんでしたが、今回は湯友さんと一緒に夜の大分市へ繰り出すのでした。
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当日は仕事を定時で切り上げ、大分駅まで汽車で向かいます。あたみ温泉までは、大分駅の北口より徒歩約5分で到着します。余談ですが、私が利用しているJR九州の久大本線は、電化されている「電車」が通らない為、「汽車」と表現しています。
辺り一帯は区画整理され、街並みも随分変わりましたが、その中で昔と変わらずにある様に愛着を感じます。外壁に温泉分析表の看板が設置されています。泉質は「ナトリウム-炭酸水素塩泉」です。
中に入ると、昭和の古き良き時代にタイムスリップします。コイン不要の木製鍵付きロッカーにレトロなマッサージチェア、木製の下足入れも良い味を出しています。男女別のドアの間に番台があり、こちらで料金を支払います。脱衣室からは浴室の様子が良く見えるようになっており、浴室という次なるエリアへ早く足を踏み込みたくて、身体がウズウズと疼くのでした。
浴室に踏み込むと、まず目に入るのは壁面に描かれたタイルの絵です。そして懐かしい洗い場の蛇口、ライオンの顔の装飾、昭和の銭湯のイメージがそのまま降りてきた様な温泉です。浴槽はあつ湯とぬる湯に分かれており、温泉は鯉の頭の装飾より注がれています。
浴槽の中の温泉は真っ黒です。地下深くの植物性の成分が含まれたモール泉で、ヌルっとした肌触りが特徴です。pHも8.5以上のアルカリ性の温泉です。
何という非日常の世界!浴槽の縁に頭を置いて、ゆったり浮遊浴を行います。あつ湯は程よく熱く適温です。永く浸かることはできませんが、最後の締めで入浴するには最適な温度です。
大分市の中心部に位置する為、仕事帰りの方や、近隣のホテルの宿泊者なども利用しやすい温泉です。徒歩圏内に居酒屋もあります。よって入浴後は焼き鳥屋に立ち寄りました。カラッカラに乾いた喉に、キンキンに冷えたビールが染み渡ります。
これこれこれッ!!きっと私は、これを味わいたいが為に自動車を使わずにここまで来たのかもしれません。温泉だけでも既に極楽ですが、さらに上の境地へ辿り着いた様な感覚です。普段は自動車で移動している為飲めない私ですが、この様な温泉の楽しみ方も悪くないと感じました。
湯友さんと過ごす楽しい時間はあっと言う間、時間が全く足りません。「温泉」と「ビール」、改めて最強の組み合わせであることを感じた一夜でした。
<あたみ温泉の基本情報>
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉
pH値:8.5
料金等:下記写真を参照
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2017.04入浴