下山後の温泉

「おんせん県おおいた」を中心とした温泉ブログ。大分県在住、登山が趣味の温泉ソムリエが、様々な温泉施設を巡ります。

閉鎖される温浴施設をみて思うこと

最近、温泉とは全く別の講習会に参加した時に、講師がとある3つの要素について触れており、それが私の中で温泉の世界と結びついてしまったので、簡単にお話ししようと思います。

 

もくじ

 

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温泉施設の現状

温泉地の共同浴場や都会の銭湯などの施設は、現在どんどん数を減らしています。関東でも多くの銭湯が閉鎖されており、ドラマ「昼のセント酒」を見て、いつか行きたいと思っていた憧れの歴史ある銭湯もその波にのまれてしまったことは、正直悲しいです。

www.tv-tokyo.co.jp

 

九州から滅多に出ない私は、遠くの施設の詳細まで完全に把握できませんが、古くから長く続く温泉施設の大半は、多くの問題を抱えていることは事実だと思います。

 

その問題点としては、まずは自宅のお風呂の復旧から始まり、維持管理の厳しさ、後継者問題、施設の老朽化なども挙げられます。これは都会の銭湯だけではなく、温泉地の共同浴場や旅館などでも当てはまる問題です。 

www.kakenagashi.site

 

温浴施設の維持管理は大変です。浴室の掃除はかなりの重労働ですが、基本的に毎日行うものです。手を抜くとレジオネラという問題も出てきて、施設は営業できなくなってしまいます。例え「源泉かけ流し」であったとしても発生するので要注意です。

 

大変な仕事だから後継者がいない、低価格だから修繕費が積み立てられない、このまま何もしなければ、温浴施設はどんどん数を減らしていくと思います。 f:id:Kazdorado:20190709175835j:image

存続する為の3つの要素

さて、ここで冒頭に記載した3つの要素に触れようと思います。私が頭の中でやや強引に温泉と結びつけてしまった要素、それは「保存」「進化」「連携」です。余談ですが、その講習が終わるまで、私の頭の中はずっと温泉の事でいっぱいでした。

 

「保存」古き温泉は温泉地文化の象徴

共同浴場の雰囲気は、私は凄く癒されます。年季の入った建物、老朽化した建物は、決して「ボロ」でも「汚い」でもありません。私は「レトロな空間」と言い換えることができると思います。レトロ感漂う施設は、昭和の時代から続いている天然物の施設であると言えます。暖簾を潜ると50年前にタイムスリップします。これは一種の転地効果ではないでしょうか。この様な素敵な空間は、いつまでも残ってほしいと感じます。

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また、温泉地と言う場所は、独特な文化が栄えており、日常とは違う大変面白い地域です。そして共同浴場は、温泉地の文化を象徴する建物です。現在程技術が発達していない時代の、様々な工夫が詰め込まれているタイムカプセルでもあります。無くすことは簡単だと思いますが、無くなったらそれはやはり悲しいです。地域の方が、温泉セットを抱えて歩いている姿は、素敵だと思いませんか?

 

「進化」先を見据えて

レトロが良いと言いながら「進化」を記載する点に矛盾を感じますが、どうか温かく見守って下さい。私は古いものは残したいと思いますが、それが現在のニーズに合っていなければ、やはり廃れていくと思います。

 

例えばバリアフリーです。利用者の中には高齢な方も沢山います。「レトロが良いから、バリアフリーなんて論外」という方もいると思いますが、利用する方はどんどん歳を重ねます。不特定多数の方が癒しを求めて利用する施設である以上、例え歩けなくなっても通えるような場所でなければいけないと思います。

 

「不老泉」「海門寺温泉」「亀陽泉」などの別府の市営温泉が、レトロ感を感じるかと問われれば、私はそうは思いません。しかし、浴槽はあつ湯とぬる湯に2分され、バリアフリー化されており、清潔感を感じる施設は、観光客も気軽に利用できる施設だと思います。 

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上記3湯は、レトロ感はあるとは言えませんが、良い意味で進化していると思います。長く続き大勢の方に利用されることの方が大切なので、私は嬉しいです。市営温泉のレトロ(保存)部門は「竹瓦温泉」や「永石温泉」が引き継いでいますね。

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しかし、完全なバリアフリー化は、建物を1から造りなおす位しなければ、できることではありません。莫大な費用が必要となります。だから、できる範囲で良いと思うのです。掴みやすい手摺を設置する、滑りにくい床材を敷く程度でも、時代に合わせた「進化」だと私は思います。

 

立ち寄り湯などでは、源泉かけ流しを求める温泉マニアの為に、源泉かけ流し専用浴槽を設けることも「進化」だと思います。特に温泉マニアは、私の様にブログを書く方もいれば、マニア通しの交流会で情報交換などを頻繁に行う方もいます。それを趣味とする方のハートをキャッチすれば、人づてに良い情報は広まっていくと思います。

 

また、最近は海外からの観光客が共同浴場を利用するケースも増えています。よって日本語の他に「英語」を、アジア圏の観光客も多いので中国人や韓国人に合わせた案内標識を設置することも良いと思います。これも時代に合わせた「進化」ではないでしょうか。

 

「連携」温泉×〇〇の組み合わせ

温泉に興味を持ってもらう為に、他の世界のものとコラボすることも良いと思います。最近ではアーティストとの連携というお話を良く聞きますが、別府市内にもその様な共同浴場は存在します。下の写真を見てください、素敵だと思いませんか?

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浴室がライブ会場になった銭湯もあると聞いた事があります。他にはどの様な組み合わせがあるでしょうか。飲食店との連携も面白いですね。「ここで食事を行うと、温泉無料券1枚配布」と言われたら、温泉に興味がない方も、少しは魅かれるものだと思います。私だけではないと思います。人は皆「無料」という言葉に弱いですから! 

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他にはどの様なコラボがあるでしょうか。

公共機関と連携すると・・・?

教育機関と連携すると・・・?

以前「ジブリ展」と別府市内の共同浴場の連携がありましたが、あれは限定品がもらえるとあって、燃えました。

 

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費用と告知と理解

偶然にも私のもとに下りてきた「保存」「進化」「連携」という3つのキーワードを軸に書きましたが、結局のところは理想論です。お金が無ければ何もできません。よって、長く続けて行くことを見据えた費用設定は大切です。別府市内にある温泉が100円で利用できることは嬉しいことですが、施設が無くなることはそれ以上に悲しいです。

 

しかし、ただ単に値上げを行うと、利用者の足が遠のくことが懸念されますので、一工夫必要だと思います。例えば通常1回100円の入浴料を200円に変更、ただし3回目入浴すると次は無料など、微妙なオマケがあると利用する側としては嬉しいです。又は湯巡りを行いたい観光客の為に、3ヵ所の温泉に入浴すると4湯目は無料なども良い案かもしれません。損しない様に有効期限を設けるのも有りですね。

 

私個人にできること

私個人に何ができるのか、温泉に浸かりながら色々と考えますが、結局何もできません。別府市内の共同浴場の掃除に毎日行くことはできませんし、私が番台を行うこともできません。

 

この様なブログで温泉を紹介する程度しかできません。これが誰かの目に留まって「お!共同浴場に挑戦してみよう」「銭湯に行ってみよう」と1人でも思ってくれる方が現れたら、それはとても嬉しいことだと思います。

 

別に入浴はしなくとも、興味を持っていただけるだけで嬉しいです。例えばその興味がクラウドファンティングを行う際の「理解」に変わり、もしかすると「費用」に変わるかもしれませんし・・・。

 

という訳で、私はこれからも細々と入浴した体験談を書いて行きたいと思っています。

 

やはり温泉は、自宅の風呂とは違うんですよ!

色、香り、味、肌触り、開放感、露天では吹き抜ける風や天気、建築物の美しさ、浴槽の造形・・・、面白い事は沢山ありすぎます。温泉は五感をフルに使って楽しめる癒しのひと時です。

 

温泉は、日本全国に沢山存在します。しかし、数は減少しています。週末は、是非お近くの施設に立ち寄ってみては如何でしょうか。

 

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