とある晴れた日曜日の早朝に、大分県由布市にある温泉地「湯平温泉」に向かいました。
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静かでレトロな温泉地「湯平温泉」
湯平温泉は、全国的に有名な「由布院温泉」の隣りに位置しています。鎌倉時代から存在する温泉地で、温泉街と石畳、そして轟音を立てて流れる川が印象的です。今の石畳は約300年前に設けられたとのこと。誰もが認める「秘湯」という言葉が相応しい温泉地だと思います。


湯平温泉には、5ヵ所の共同浴場が存在しています。しかし2020年6月現在、利用できる共同浴場は2ヵ所だけです。
詳細は不明ですが、湯量?又は湯温?が低下していることが理由と聞いたことがあります。確かに2018年6月に砂湯温泉に入浴した時に、温度が低かったことに驚きましたが、あれも前触れだったのかもしれません。熊本地震の影響とも言われていますが、休業している3湯とも、情緒ある気持ちの良い温泉だったので、早く復活して欲しいものです。
その後、正確な営業状況がわからなかったので、しばらく利用を控えていましたが、今回が久々の利用となりました。
湯平温泉と言えば「銀の湯」
銀の湯は、石畳の入口から徒歩2分もかからない位置にある共同浴場です。朝6時から営業している銀の湯ですが、私が到着した5時55分には鍵が開けられていました。料金ボックスの200円を投入して中に入ります。
中に入ると、無人の番台に温泉道のスタンプが設置されていました。銀の湯は、2020年4月から九州温泉道の対象施設になっています。温泉道選定委員会の方々に湯平温泉が認められていると思うと嬉しいですね。


銀の湯は、相変わらず美しい温泉です。浴室には大きな浴槽が1つもうけられているのみです。壁面にはケロリン桶が用意されています。
まずは十分に掛け湯を行い、身体に温泉を染み込ませます。身体が慣れてから、ゆっくり温泉に浸かりました。最初に熱いと感じた温泉も、直ぐに身体に馴染みます。むしろ全身を熱く包み込む温泉が凄く心地良い。と同時に、身体がシャキッと目覚める感覚です。
耳を澄ますと、ちょろちょろと湯口に注がれる温泉の音、そして大きな音を立てながら流れる川の音。心が穏やかになる様な、居心地の良い空間です。湯平温泉は、本当に素敵です。レトロと言いますか、懐かしいと言いますか、この雰囲気が堪らなく大好きです。
温泉は、pH値が高めの単純温泉です。共同浴場となりますので、アメニティ等は設けられていません。3回程分散浴を行って、湯から上がりました。
気持ちの良い目覚めです。朝風呂はやはり良いものですね。ただし、入浴前と入浴後は必ず水分補給を行いましょう。
銀の湯の基本情報
泉質:単純温泉
pH値:8.8
メタケイ酸:75.6mg
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2020.06入浴