とある晴れた日曜日、大分県九重町にある宿泊施設「蛍川荘」の温泉に入浴しました。蛍川荘がある場所は、「川底温泉」と呼ばれる温泉地であり、菅原道真公ゆかりの温泉でもあります。
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川底温泉は、西暦901年、大宰府に左遷された道真公は、刺客から逃れ身を隠している際に発見した温泉とのことです。
川底温泉の蛍川荘は、国道387号線を進むと見えてきます。川を渡る橋が架かっており、その奥に建てられています。歩行者用と自動車用の橋がありますので、自動車でお越しの際は、案内看板に注意しながら進みましょう。蛍川荘は改修されたばかりの施設で、何となく真新さを感じます。
温泉は宿泊棟とは別の建物の内にあり、温泉棟として独立しています。
中に券売機もありますので、案内に従えばわざわざ宿泊棟へ連絡する必要はありません。ただし九州温泉道のスタンプが欲しい方は、受付カウンターに設置されている電話を使い、スタッフの方の指示に従いましょう。施設内には貸切風呂もあるようですが、今回は大浴場を利用します。
浴室の広い空間には、もともと3つの浴槽があったようです。そこに間仕切り壁を設置して、男湯女湯に浴槽が1つずつ、そして最後に手前の浴槽は、半分は男湯、もう半分は女湯として使われるようになりました。手前の浴槽は少しぬるめで、奥は熱めになっています。
間仕切り壁を設置した影響か、真新しさを感じながらも、石造りの浴槽により歴史を感じる素敵な空間です。そして、浴槽の中が凄い。石が敷き詰められた浴槽の底にも驚きますが、温泉の透明度が高すぎて、うっとりする美しさです。
蛍川荘の温泉は「足元湧出」と言われています。日本でも数える程しかない足元湧出の温泉、つまり足元から空気に触れていない温泉が湧いている為、新鮮過ぎる温泉と言えます。
しかし、同じ足元湧出と言え、近所の壁湯温泉と比べると湯温は少し高めです。壁湯温泉の様に長時間の入浴は難しいかもしれませんが、浴室の空間は本当に居心地が良くて、身体を冷ましては浸かり、また冷ましては浸かることを何度も繰り返して過ごしました。泉質は肌に優しい「単純温泉」ですが、若干塩化物泉寄りの気がしました。気持ちの良い温泉です。
足場の悪い浴槽の底も面白いです。歩く度に足つぼに程よく刺激が走ります。
山の奥深くに建てられた蛍川荘ですが、何よりその環境と美しすぎる温泉に惚れてしいます。この素敵過ぎる浴室で過ごすひと時は、とても気持ちの良いものでした。
蛍川荘の基本情報
電話番号:0973-78-8235
アクセス:大分自動車道「九重IC」より自動車で約13分
pH値:7.6
住所を記載しながら感じましたが「大字菅原」となっている点は、やはりそれだけ結びつきが強い地域と言うことでしょうね。
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2019.08入浴